『HSMTMTS』に出演するコービン・ブルーとジェイソン・アールズ
7月27日(水)よりディズニープラスにていよいよシーズン3が配信される『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル(以下、HSMTMTS)』には、これまでにも『ハイスクール・ミュージカル(以下、HSM)』シリーズでライアンを演じたルーカス・グラビールが本人役でカメオ出演したり、『うわさのツインズ リブとマディ』などで知られるジョーダン・フィッシャーがシーズン2からジェイミー役で出演したりと、ディズニーの先輩俳優たちが出演してきたが、配信を来週に控えたシーズン3でも、頼れる先輩俳優たちが新生ワイルドキャッツに合流する。
シーズン3では、7月15日より3作目となる最新作がディズニープラスで配信されている『ゾンビーズ』シリーズで主演を務めるメグ・ドネリーのキャスト入りも注目を集めているが、『HSM』時代からのファンを特に歓喜させたニュースが、『HSM』シリーズでチャドを演じたコービン・ブルーと、『HSM』とはディズニー・チャンネルで“同期”とも言える、『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』でジャクソンを演じたジェイソン・アールズの出演。
コービンは『HSMTMTS』シーズン3に“コービン・ブルー”として出演し、ジェイソンはシーズン3の舞台となるキャンプ場「キャンプ・シャローレイク」のキャンプ・ディレクター、デューイー役で出演する。
コービンとジェイソンが語る『HSMTMTS』出演への思い
実はジェイソンは、キャストたちに演技指導をする演技コーチとして『HSMTMTS』のシーズン1とシーズン2に携わっていたのだが、自分の教え子たちと共演できるとあって、シーズン3への出演オファーが届いた時の喜びは格別だったようで、「すごく嬉しかったです」とフロントロウ編集部に明かす。
「僕は『HSMTMTS』の2シーズンに演技コーチとして携わっていて、子どもたちのメンターとして、振る舞い方を教えたり、LA以外でのTV番組の撮影ペースに慣れさせたりという役割を担っていました。なので、キャストたちのことは別のポジションを通じて知っていたのですが、新シーズンを迎えるにあたって、『サマーキャンプのキャンプ・ディレクターを演じてみませんか?』って言われたんです」と明かしたジェイソンは、出演オファーが届いた時のことを次のように振り返った。
「『またコービンと一緒に働けますし、一緒に楽しい撮影ができますよ』って言われたので、僕としては『やります!』っていう感じでした。大好きな子どもたちと一緒に出演できる上に、コービンと共演できるわけですからね。史上最速のスピードで『契約して!』って言いましたよ」。
一方、『HSM』シリーズのフランチャイズに14年ぶりに帰ってくるコービンにとっても、『HSMTMTS』への出演は込み上げてくるものがあったようで、「これ以上ないほど興奮しました」とその心境を語る。
「そもそも僕はこのシリーズのファンでしたし、(シーズン1の)制作の初期段階で(出演している)子どもたちに会っていたんです。『HSM』のスピリットを見事に体現していた彼らの才能はこの目で見ていたので、シリーズには太鼓判を押していました。自分自身の役で戻ってくるという今回のオファーは、カムバックの方法として完璧だと思いました」と続けた。
コービンによれば、シリーズにどのような形で戻ってくるかについてはショーランナーのティム・フェデラーと何度も話し合いを重ねたという。チャドでもコービン・ブルー本人でもない、まったく別の新しいキャラクターとして登場する案もあったというが、最終的には自分として出演することに。この決定については「シュール」だと語ったコービンだが、彼は嬉しそうな表情を浮かべながら、「懐かしさもありますし、最高の気分ですよ」と話してくれた。
『HSM』や『ハンナ・モンタナ』のキャストとは今も仲良し
インタビューでは、コービンとジェイソンの2人に、『HSM』シリーズや『ハンナ・モンタナ』の共演者たちとの現在の関係性についても質問。コービンは、今でも特に『HSM』シリーズでライアンを演じたルーカス・グラビールとよく会うそうで、「僕は今、セントルイスで『メリー・ポピンズ』のミュージカルに出演しているのですが、ルーカス・グラビールが観に来てくれましたよ」と、最近もルーカスと会ったばかりだと教えてくれた。
コービンとルーカス。
「今も(『HSM』の共演者たちと)連絡を取り合っていますよ。今でもよく会いますし、お互いのことを応援しています」とコービン。『HSM』の共演者たちと『HSMTMTS』シリーズについて話すこともあるそうで、『HSMTMTS』シーズン3への出演が決まった時には、シーズン1にカメオ出演していたルーカスに真っ先に連絡を入れたという。「僕が出演を決めた時にはルーカスに最初に電話をかけて、どんな感じだったかを訊きました」と明かした。
一方で、「『ハンナ・モンタナ』のキャストについて言えば、散り散りになってしまったという感じですね(笑)。会いたいと思いつつも、なかなか会えていないので」とジョーク交じりに語ったジェイソン。それでも、少ない機会でも彼らと再会できる時には温かい気持ちになれるといい、「番組で一緒に過ごした期間は愛に満ちたものでしたし、今でも誰かに会うと、実家に帰ったような気分になります」と語った。
2018年、(左から)オリバー役のミッチェル・ムッソ、リリー役のエミリー・オスメント、リコ役のモイセス・アリアスと再会したことをインスタグラムで報告したジェイソン。
さらに、「これはよく話していることなのでご存知の方もいると思うのですが」と前置きした上で、「『ハンナ・モンタナ』でリコを演じたモイセス・アリアスと、『とび蹴りアチョ〜ズ』という別のディズニー・シリーズにジェリー役で出演したリコの弟のマテオの2人は、僕が名付け親なので、文字通り僕の家族のような存在です。『ハンナ・モンタナ』のファーストシーズンを撮っていた時には、2人の母親であるモニカに、『万が一君に何かあったら、僕が2人を引き取っていいかい?』ってお願いしたほど、僕は2人を愛しています」と語って、自身が名付け親であるモイセスとリコの兄弟についても話してくれたジェイソン。
「とにかく、『ハンナ・モンタナ』の共演者たちは家族のような存在ですし、文字通りの繋がりもありますし、愛に満ちた関係ですよ。『ハンナ・モンタナ』の共演者と再会できる時は、いつだって嬉しいです」と語った。
ちなみに、コービンは『ハンナ・モンタナ』のパイロット版に出演していたことがあるので、ジェイソンとはその時からの仲。そんな旧知の友人と再共演できることを2人はとても楽しみにしていたといい、「今回の『HSMTMTS』のセットで、僕とコービンほど一緒にふざけるのを楽しみにしていたコンビはいませんよ」と語ったジェイソンは、ディズニーの現場では、必ずしもシリーズもので長きにわたって共演していなくても、掛け替えのない友情が生まれると断言する。
「必ずしも、一緒に番組をやっていなくてもいいんです。(ディズニーでは)いつだって、ポケットに入れて一生連れて歩きたいと思えるようなクールな人たちと出会うことができます。コービンはまさしくそんな1人ですね」。
「この業界の何が最高かって、本当の意味での繋がりを持てる人と出会えるということです」とコービンも同様にコメント。「まさにそれは友情と呼べるもので、どれだけ距離が離れても、どれだけ時が経っても、本当の繋がりがあれば、(再会した時に)すぐに当時のように戻ることができるんです」と続けて、ディズニーの現場は掛け替えのない友情を育むことのできる場所だと明言した。
コービンとジェイソンが久しぶりにキャストとしてディズニーの作品に復帰する『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』シーズン3は、7月27日(水)よりディズニープラスにて第1話が配信される。(フロントロウ編集部)