『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』シーズン3の舞台は夏休みのキャンプ場
7月27日(水)にディズニープラスにて第1話が配信されるドラマ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル(以下、HSMTMTS)』。シーズン1ではオリジナルの『ハイスクール・ミュージカル』のミュージカルに、シーズン2では『美女と野獣』のミュージカルに挑戦したワイルドキャッツたちは、シーズン3で舞台をイースト高校からキャンプ場「キャンプ・シャローレイク」に移し、今度は『アナと雪の女王』のミュージカルに挑戦する。
今回、フロントロウ編集部ではシーズン3の配信に先立って『HSMTMTS』のキャストたちにインタビューを実施。ワイルドキャッツのメンバーを演じるキャストや、シーズン3から新たに出演するキャストらに、それぞれのキャラクターに新シーズンで待ち受けているチャレンジなどについて訊いたほか、初となるキャンプ場での撮影を振り返ってもらった。
『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』キャストたちがシーズン3を語る
ジョシュア・バセット(リッキー役)
シーズン2でオリヴィア・ロドリゴ演じる幼馴染のニニと破局を迎えたリッキー。自分が抱える不安を隠すことなく、ニニに弱音を吐いて相談するなどして自身の不安な気持ちと折り合いをつけてきたリッキーだが、新シーズンでは「平静を装おうと努力する」という。
「これまでの2シーズンを通じて不安な気持ちを吐き出してきたリッキーですが、彼はそうした自分から離れて、この夏を『楽しい夏』にしようとします。憂鬱な気持ちに絆創膏を貼って大丈夫なフリをすることなんてできませんけど、このシーズンでは、幸せなんだと自分に言い聞かせて、できる限り楽しもうと努力するリッキーの姿を見てもらえると思います」とジョシュアはフロントロウ編集部に明かす。
マット・コーネット(EJ役)
シーズン2では、父親と同じデューク大学には入学しないという難しい決断を下したEJ。ソフィア・ワイリー演じるジーナとカップルになるなど、恋愛面でも進展があったが、シーズン3では、いきなりミュージカルの監督に抜擢されることに。「このシーズンのEJは多くのチャレンジに直面します。思いがけない形でミュージカルの監督に抜擢されることになって、子供時代の最後の夏をワイルドキャッツのメンバーたちと一緒に楽しもうと思っていたEJは、(監督という)初めての経験に動揺してしまうんです」とマット。
「EJは(父親が希望していた)大学への入学が叶わなくても、うろたえてはいないということを父親たちに証明するために、監督としての役割に真正面から向き合おうとするのですが、その気合が余計に自分を不安定にすることに繋がって、さらなるチャレンジに直面することになります」と続けた。
ソフィア・ワイリー(ジーナ役)
シーズン2でEJという初めてのボーイフレンドができたジーナにとって、ワイルドキャッツたちとキャンプ場で過ごす夏は、さらに成長するきっかけになりそう。「ジーナは『真新しさ』というチャレンジに直面します。初めてボーイフレンドができたり、初めてキャンプ場で過ごしたりといった、多くの初めてのことを経験して、それらの経験を通じて多くの発見をする」とソフィアはフロントロウ編集部に明かす。「自分が望んでいることや、自分が望んでいないことなど、自分自身について多くの発見がある」シーズンになるという。
ダラ・レネー(コートニー役)
シーズン3でコートニーは、「自分が心地いいと感じられるスペースの外側へと飛び出して行って、自分が抱えている不安に向き合うことになります」とダラは話す。
「個人的には、このシーズンで不安のような感情について多く話題にできたことを嬉しく思っています。私自身も抱えているものですし、私たちの年代だけでなく、上の世代も含めて多くの人たちが抱えているそのような感情をスクリーンに反映し、レプリゼンテーション(表象)できるのはものすごくクールなことです」と続けたコートニーは、そうしたメンタルヘルスの問題をストーリーに組み込んでくれた制作陣に向けて、次のように感謝を述べた。「私のキャラクターにそのような要素を付け加えてくれた脚本家やクリエイターの方々にはとても感謝しています」。
ジュリア・レスター(アシュリー)役
シーズン2では、『美女と野獣』のミュージカルでベル役を射止め、ビッグ・レッドとの恋愛の進展も描かれたアシュリーについて、「これまでのシーズンで、演劇に対する心からの愛を見つけました」とジュリアは分析する。ワイルドキャッツたちはシーズン3で初めての共同生活を送ることになるが、この夏を通じて、一人一人が自分でも気がつかなかった自分の側面を発見することになるという。
「新しい人たちと、新しい環境に身を置くことで、自分でも思っても見なかったような、それぞれのキャラクターたちの知らなかった側面を見ることになります。このシーズンでは誰しもが、『新しい環境に身を置いたら自分はどんな人間になるのだろう?』という問題と向き合うことになります」とジュリアは語った。
フランキー・ロドリゲス(カルロス役)
キャンプ場での新しい人たちとの出会いに戸惑うのは、『ハイスクール・ミュージカル』シリーズ初のオープンリー・ゲイのキャラクターとしても注目を集めたカルロスも同じ。「すぐには馴染めそうにない、新しい人たちと一緒の環境に置かれるというチャレンジに直面します。新しい環境に少しずつ馴染もうとする彼を見てもらえると思いますよ」とフランキーは語った。
セイラー・ベル(マドックス役)※新キャラクター
ワイルドキャッツは「キャンプ・シャローレイク」 で、新しい人たちと出会い、協力して共同生活を送ることになる。シーズン3で新たにキャストに加わる1人であるセイラー・ベルは、自身が演じるマドックスについて、「典型的なキャンプオタクという感じです」と説明する。「人生のほとんどをキャンプに捧げ、キャンプに情熱を傾けている彼女は、そこでの生活のすべてを楽しんでいます。このシーズンを通じて彼女の個性など多くのことが明らかになるので、みんなに見てもらうのがすごく楽しみです」。
エイドリアン・ライルズ(ジェット役)※新キャラクター
そして、新たにキャストに加わるエイドリアン・ライルズいわく、「マドックスと正反対のキャラクター」だというキャラクターが、彼の演じるジェット。「彼にとってほとんど初めてのキャンプで、彼は居心地の悪さを感じ、そこから抜け出したいとまで思っています。彼は誰とも会いたくなければ、誰とも仲良くなりたくないんです。今回のキャンプで最もネガティブなのが彼ですね。でも、多くの層が積み重なって彼が出来上がっているので、物語が進むにつれて彼の色んな側面が明らかになっていきます」とエイドリアンはジェットについて語った。
夏休みを日本で過ごすなら?
ワイルドキャッツたちはシーズン3で初めてイースト高校を離れて、カリフォルニアにある家族経営のキャンプ場「キャンプ・シャローレイク」で夏休みを過ごすことになる。同じく夏休みを舞台にした『HSM2』を彷彿とさせる、『HSMTMTS』シーズン3の撮影は、ほとんどキャンプ場で行なわれたといい、キャンプ場での撮影はまるで「本当に一緒にサマーキャンプを楽しんでいるかのようでした」とジョシュアは振り返る。
「セットでは誰しもが、『これは新鮮だ! 新しい! 楽しい!』って感じていたと思います。いい意味で、全員が気楽に臨むことができたんじゃないでしょうか。いつもより少しだけふざけ合って、いつも以上に楽しんでいましたよ。作品からもそういう雰囲気を感じてもらえると思います」とジョシュアは続けた。
また、キャンプ場での撮影については、「みんなで一緒にサマーキャンプでお泊まりしたような気分でした」と、ジュリアからも同意見が。「みんなでアウトドアを楽しみながら一緒に遊ぶこともでき、本当に一緒にキャンプに来ているみたいでしたね。最高に楽しかったです」と彼女も口を揃えており、キャンプ場での撮影は全員にとって楽しい思い出になったよう。
今回は「キャンプ・シャローレイク」で夏休みを過ごしたワイルドキャッツのキャストたちに、“もし日本で夏休みを過ごすとしたら?”と訊いてみると、“待ってました!”とばかりに、「東京ディズニーランド!」とジュリアから即答で返ってきた。
「同じく! それからショッピングもしたいですし、色々と歩き回りながら、たくさんの食べ物を食べてみたいです」とフランキーが同意すると、「私も!」と再びジュリア。「食べ物を食べて、ディズニーランドへ行って、ショッピングをする。フランキーと一緒に2人で行こうと思う。そうなったら最高」と続けた。
キャンプ場での撮影を通じて、さらに絆が深まったキャストたちには、ぜひ東京ディズニーランドにも全員で来てもらって、楽しい思い出を作ってもらいたい。『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』シーズン3は、7月27日(水)よりディズニープラスにて第1話が配信される。(フロントロウ編集部)