トム・クルーズが共演者に残した言葉が名台詞すぎる
映画『トップガン マーヴェリック』でハングマンを演じる俳優のグレン・パウエルが、出演交渉段階で先輩俳優のトム・クルーズからもらったアドバイスをシネマコンで明かした。
すでにご存じの方もいると思うが、当初、グレンはマイルズ・テラーが演じたルースター役のオーディションを受けていた。ルースター役に落ちたグレンは、別の役で『トップガン マーヴェリック』に出演することにあまり乗り気ではなかったそうで、トムと話す機会を設けてもらったことで出演を決意したという。
「僕はルースター役のオーディションを受けたんです。役を手にしたのはマイルズ・テラーでしたが。実際に映画を見ると、完ぺきなキャスティングだったと実感します。でも、当時の僕はある意味、『トップガン』にふさわしい“エゴの塊”でした。それでもこの作品に出演できたのは、ジェリー(プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー)、ジョー(ジョセフ・コシンスキー監督)、トムの3人のおかげです。出演を迷っていた僕に彼らは空撮映像やテスト映像を見せてくれました。それから、トムと数時間にわたって話す機会を与えてもらいました」。続けて、グレンはトムとの具体的な会話の内容についても語った。
「僕は(出演する)映画の選び方や自分のやりたいことにかなり自信があったのですが、トムがどうやって今のキャリアを築き上げたのか聞いて驚きました。トムに『グレン、君はどんなキャリアを積みたい?』と聞かれたので、僕は『あなた(のようなキャリア)です。僕はあなたになりたい』と答えました。そうしたら『僕がどうやってここまで来たかわかるか?』と言われたので、『あなたは良い役を選んでいます』と返したら、トムはこう言いました。『グレン、違う。僕は素晴らしい映画を選び、(自分の手で)その役を素晴らしいものにするんだ』と」
映画のセリフにしたいぐらいカッコよすぎるアドバイス…! しかも、それをトムが言うから説得力がある。ちなみに、グレンいわく、同席していたコシンスキー監督は、トムの言葉を聞いたグレンの心が溶けるのがわかったそうで、説明するまでもないが、グレンはこの話し合いのあとハングマン役を引き受けることを決めた。(フロントロウ編集部)