『シザーハンズ』で共演したジョニー・デップと婚約していた過去があるウィノナ・ライダー。しかしウィノナのなかでは、初の大恋愛の思い出は良いものとなっているよう。(フロントロウ編集部)

ウィノナ・ライダー、1989年の出会い

 ドラマ『ストレンジャー・シングス』で知られるウィノナ・ライダーは、1989年の映画『グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー』のプレミアでジョニー・デップに一目ぼれされた。その夜には話をしなかったそうだが、ジョニーは1991年に米Rolling Stoneのインタビューでウィノナと出会った夜のことを、「コーラを飲もうとしてたんです。あれはクラシックな一目ぼれでした。『ウエスト・サイド物語』のようにレンズがズームしていって、(ウィノナ以外の)他のすべてはボケていた」と語っている。

 その後共通の友人が2人を対面させて、交際がスタート。さらに、1990年公開の2人の共演作『シザーハンズ』は大ヒットを記録した。

画像: ©20TH CENTURY FOX

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1993年の破局

 交際スタートから5カ月が経った1990年に婚約し、約4年を一緒に過ごした2人。2人が破局した細かい理由は不明だが、有名俳優同士で注目を浴びながら付き合うのは大変だったよう。

 1993年にLos Angeles Timesのインタビューでジョニーは、「この街でパーソナルな人生を持つことはとても大変なんです…。ウィノナとの関係は、自分たちの関係性のように(世間に対しても)オープンでいた僕のミスです」とコメント。

 ウィノナは2000年に、米Cinema.comで、「破局は誰にとっても苦しいものです。でも、それが記録されていて、相手の写真をどこでも見かけることになる場合はとくにキツイ」と語っている。この気持ちは、SNSで恋人との写真や動画を公開したり、別れた後にも相手が写っている写真や動画を見た経験がある現代の読者なら分かるはず。

 ちなみにジョニーが、ウィノナと交際中に「Winona forever(ウィノナ・フォーエヴァー)」というタトゥーを彫り、破局後に「Wino forever(酒飲み・フォーエヴァー)」へと修正したことは有名。

画像: 1993年の破局

荒れたウィノナ・ライダーが立ち直ったきっかけ

 ウィノナは2000年にCinema.comのインタビューで、「ジョニーとの関係は、私にとって初めてのリアルな関係でした。あれほどの激しく深い愛は…。でも最初の愛というのはそういうものでしょう?」と、若き日々の恋愛を振り返っている。そのなかには、破局の辛さから荒れた日々を過ごした思い出も。しかし彼女は、ある出来事がきっかけで気持ちを切り替えることができたそう。

 「アルコール依存症になろうと2週間挑戦していました。滞在していたホテルの部屋で過ごして、部屋のバーから(カクテルの)スクリュードライバーをたくさん飲んで、タバコを吸って、トム・ウェイツを聞いて。ある夜にタバコに火をつけたまま寝てしまって、燃える火で起きました。それ以降ダークサイドには行っていませんよ。あれが私の“ウェイクアップ・コール”(※)だったんですね」
 ※ハッと目覚めさせる出来事のこと。

 辛くてどうしたら良いか分からず、荒れてみたものの、“もう良いや”となる瞬間というのはあるもの。その最中にいる時には辛くても、時が経てば良い思い出になることもある。ウィノナはジョニーとの恋愛を良い気持ちで振り返れることについて、こう話した。

 「過去の愛について、お腹がヒュッとなったり、むずがゆく感じたり、失恋したと感じたり、嫌われていると感じたりせずに振り返れるのは、とても良いこと。そう思いませんか?別れた後の数年間は、そういった感情を経験しなければいけないでしょう。10年前にジョニーとの婚約が破談になった後は、とても落ち込みました。当時は恥ずかしいほどドラマチック(な反応)でしたね。でも私は19歳だったので」

 とはいえ、たった1つの出来事で完全に復活できるわけではない。彼女は先日、米Harper’s bazaarのインタビューで、当時は『17歳のカルテ』のような状態だったと話した。彼女の主演作である映画は、精神病院に入院している少女たちの物語。

 しかし年月を重ねて、50歳となったウィノナは、現在ではドラマ『ストレンジャー・シングス』のメインキャラクターであるジョイス役でゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、キャリアは順調。ジョニーとの破局や、プライベートでの様々な経験を経て、彼女が活躍している姿には、人生は長いと感じさせされる。

(フロントロウ編集部)

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