『トップガン マーヴェリック』にインスパイアされたのは…?
数十年ぶりの続編というコンセプトは、ここ数年でよく見かけられるようになったが、それがヒットすることは難しい。しかし、36年ぶりの続編でありながら、オリジナルのファンも、次世代のファンも虜にした名作『トップガン マーヴェリック』は別の話。前作を上回る大ヒットを記録した本作は、今年で還暦となった主演トム・クルーズの史上最高興行収入映画に。
近年まれに見るクオリティを誇るともなれば、本作が今後制作されていく映像作品に影響を与えていくことは確実だが、それはジャンルをも超えていきそう。米USA Todayのインタビューで、リース・ウィザースプーンが『トップガン マーヴェリック』を称賛。そして彼女が現在制作中の作品といえば、『キューティ・ブロンド』3作目!
2001年に1作目が、2003年に2作目が公開されたシリーズは、現在3作目が制作中。公開予定は度々延期されてきており、時間をかけて制作が進められてきた。本作は、頭が悪いとされがちな金髪の女性であるエル・ウッズが弁護士として大活躍する物語で、エルはファッションもネイルも大好きなおしゃれな女性。ピンクが映画のイメージカラーであり、本作に、アメリカ海軍が舞台の『トップガン マーヴェリック』の影響があるのは意外。しかし、リースの話を聞けば、彼女が『トップガン マーヴェリック』のエッセンスを賢く理解し、『キューティ・ブロンド3』に生かそうとしていることが分かる。
「私はまだ、『キューティ・ブロンド3』が正しくまとまってくることを願っているんです。『トップガン』みたいなものです。あの作品の制作陣は、映画の別のバージョンを作るために長い時間待ったでしょう。あの映画に組み込まれたノスタルジックな部分が大好きでした。なので、もちろんそれは私たちがエル・ウッズをどうしたいか、そして当時多くの人が気にかけたものと同じ基準を私たち全員が持っているかというインスピレーションを与えてくれました。『キューティ・ブロンド』のキャラクターたちは自分の友達のように感じているので、みんなを守ります。レベルの低い平凡な物語は絶対に作りません」
大ヒット作の数十年ぶりの続編をどう作るか。リースや制作陣が様々な作品を参考に、考えを巡らせていることが分かる。
『キューティ・ブロンド3』はリースが主演とプロデューサーを務め、『私の"初めて"日記』のミンディ・カリングが脚本を担当。ジェニファー・クーリッジ演じるポートレットも登場する。
(フロントロウ編集部)