アンジェリーナ・ジョリーがFBIを匿名で訴えたことが明らかに
今もなお離婚した夫のブラッド・ピットと親権をめぐって争いを続けるアンジェリーナ・ジョリーが、2016年にプライベートジェットの機内で起こったとされる家庭内暴力事件をめぐってFBI(連邦捜査局)を匿名で訴えていたことがわかった。
ジェーン・ドウ=匿名の女性が、数年前に発生した、原告と未成年の子供を被害者・目撃者とする家庭内暴力事件でFBIが行なった捜査に関する情報を求めて訴えを起こしたのは、今から数ヵ月前のこと。このとき、匿名の女性はアンジェリーナで、家庭内暴力事件とはブラッドが長男のマドックスに暴力を振るったとされる飛行機内での出来事ではないかという憶測が飛び交ったが、どうやら世間の予想は間違っていなかったようだ。
離婚のきっかけになった2016年の飛行機事件とは
2016年9月14日、フランスからアメリカ・ロサンゼルスへと向かう自家用ジェット機の中で事件は起きた。当時15歳だったマドックスがブラッドとアンジェリーナの喧嘩に介入した際、ブラッドがマドックスに身体的な危害を加えたとされており、ブラッドはFBIとロサンゼルス児童家庭福祉局の双方から児童虐待の調査を受けた。
米Puckによると、アンジェリーナはFBIの捜査官に、自分と子どもたちが飛行機に乗っているときにブラッドから「身体的および言語的暴力を受けた」と語ったといい、このときアンジェリーナから話を聞いた捜査官のメモには、当時、酒を飲んで酔った状態だったブラッドに飛行機の後部座席の方へと連れて行かれ、頭や肩を掴まれて揺さぶられた挙句、「お前がこの家族をめちゃくちゃにしている」と怒鳴られたほか、それとは別に起きた暴力を伴う喧嘩で肘を負傷したことなどが書かれていたという。また、アンジェリーナは証拠として、怪我の写真と子供たちの日記も提出したと言われている。
そして、この事件の直後、アンジェリーナはブラッドとの離婚を申請した。事件の捜査は証拠が見つからないまま終了し、ブラッドが刑事告訴されることはなかった。なお、ブラッド側はアンジェリーナによる告発をすべて否定している。
ちなみに、今回、アンジェリーナが裁判所に匿名で提出した訴状には、「匿名の原告は、彼女の子供たちが受けた被害に対処するために適切なケアとカウンセリングを受けられるよう、数年間にわたって情報の開示を求めてきました。DOJ(アメリカ合衆国司法省)とFBIが非公開にした情報には、被害の証拠が含まれています。被害者である匿名の原告の要求を執拗に否定することは、子供たちのために必要な継続的ケアと医療を得る機会を妨げ、家庭法の制度の中で子供たちをさらに傷つけています」と記されていたと米Varietyは伝えている。(フロントロウ編集部)