俳優のアレック・ボールドウィンが、昨年、映画『Rust (原題)』の撮影現場で起きた銃誤射事故が自身のキャリアにもたらした影響について語った。(フロントロウ編集部)

アレック・ボールドウィンが銃誤射事故の余波を語る

 俳優のアレック・ボールドウィンが、映画『Rust(原題)』の撮影現場で起きた銃誤射事故が自身のキャリアにもたらした影響について米CNNに語った。

 ご存じの方も多いと思うが、昨年10月、米ニューメキシコ州で撮影中だった映画『Rust』のセットで、撮影監督のアリナ・ハッチンスが小道具の銃の誤射によって亡くなる事故が発生。この事故でジョエル・ソウザ監督も負傷した。銃に弾が装填されていることを知らずに撃ったアレックは、事前に銃を確認した助監督から“安全”だと伝えられており、彼に銃を渡した助監督や武器係の確認不足が事故の原因と見られている。また、アレックが撃った銃は正確には小道具の銃ではなく“本物の銃”で、なかに実弾が入っていたことがその後の捜査で明らかになっている

画像: 事故の現場となった教会。

事故の現場となった教会。

画像: 警察が証拠として撮影した事故発生直後のアレックの写真。

警察が証拠として撮影した事故発生直後のアレックの写真。

 事故発生以来、亡くなったハッチンス氏のことを考えない日はないと話すアレックは、事故の影響でこれまでに5つの仕事を失ったと告白。ちょうどCNNのインタビューを受けた前日にキャンセルになった仕事もあったそうで、「昨日、別の仕事をクビになりました。飛行機で映画のロケ地に向かう直前でした。彼らとは何ヵ月も話し合ってきましたが、昨日、事故を理由に“あなたとは一緒に映画を作りたくない”と言われました」と言うと、「妻がいなかったら、私はおそらく俳優を引退して、持っていたものを全部売って、どこか人里離れたところに家を建てて、何か他の仕事を見つけていたと思います」と、妻のヒラリア・ボールドウィンのサポートがなければ俳優を辞めていたと明かした。

 ちなみに、FBI(連邦捜査局)が新たに行なった科学捜査の結果、問題の銃は「引き金を引かなければ発射させることができない」と結論づけられたが、アレックは事故の責任はアーマラーと呼ばれる武器係のハンナ・グティエレス・リードと、自身に実弾が入っていない“コールドガン”だと言って銃を渡した助監督のデイブ・ホールズの2名にあると考えており、「私は彼らが刑務所に行くことを望んでいるわけでも、この先地獄のような人生を歩むことを望んでいるわけでもありません。そんなことはまったく望んでいません」としたうえで、「ただ、今回の事故の責任はこの2人にあると皆さんに知ってもらいたいのです」と述べている。(フロントロウ編集部)

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