2000年生まれのミリー・オールコック
一世を風靡したドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の200年前を描くスピンオフドラマである『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』が、ついに配信開始。ストリーミングサービスのHBO Maxがダウンするほどの注目作で、主演の1人を務めるミリー・オールコックも期待の若手俳優となっている。
ミリーが演じるのはレイニラ・ターガリエン王女の若い頃。ドラマの途中からは年上のエマ・ダーシーにバトンが渡される。
ミリーは2000年生まれで、2022年現在は22歳。オーストラリア出身で、2014年にドラマ『Wonderland(原題)』に端役で出演したのがデビュー作となっている。その後もオーストラリアで活動を続けて、2019年のドラマ『Upright(原題)』でメインキャラクターを演じて有名になった。
高校中退、レストランの厨房でバイトの経歴
そんな彼女は、高校を中退している。豪Sydney Morning Heraldのインタビューで、高校中退の判断について、「高校を中退した人達にはスティグマがあります。でも、『Upright』を、紙(での勉強)のために断るなんてできなかった。私にとってそれはバカげたことに見えたし、ストレスが溜まることでした」と話した。
『Upright』は彼女の代表作の1つになったが、その後、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』での役を得るまでにはアルバイトをしていた期間もあるという。アイルランドのSTELLARによるインタビューで彼女は、「レストランでお皿を洗って、母の家の屋根裏に住んでいました。(『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のオーディション合格は)私のような人には起こりません。なので信じられないくらい(展開が)早かったです」と明かしている。
家族は演技に興味なし
苦労も経験したミリーには、家族にショービズの業界関係者がいたわけでもなかった。彼女が豪Vogueで話したところによると、家族は両親とミリー、そして2人の兄弟からなる5人家族だそうで、スポーツ好き一家だそう。
彼女は自身の生い立ちについて、「家族の誰も演技に興味がなかったから、私は演技に興味を持ったんだと思います(笑)。私はラグビー好きな家庭で育ったんですよ。意味が分からないですよね」と笑っていた。
俳優として童顔ことはデメリットも?
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』では、若きレイニラ・ターガリエン王女を演じた彼女。22歳だが、10代半ばぐらいにも見えるように描かれている。自分が童顔であることを理解しているという彼女だが、それは必ずしも良いことではないと、Vogueで語った。
「ハリウッドは、17歳から18歳の人々は25歳くらいに見えるべきだという理想を作り上げています。その理想はただただ真実ではありません。“この年齢の人はこのような外見に見えるべきだ”と思うように求められていますが、多くの人にとってそれは現実的ではありません。若く見えるのは、苦く甘いことです。メリットもあれば、デメリットもある。人々はあなたを若い子のように扱うかもしれず、敬意を払われないこともあります」
ミリーがまとう、アンニュイな雰囲気
ミリーの魅力は、可愛らしくて存在感のある演技をすることだけでなく、そのアンニュイな雰囲気にもある。
そんな彼女が、ケイト・モスを好きだということには納得。
また、彼女が撮る写真もノスタルジックな雰囲気を持っており、その感性が彼女の雰囲気や俳優としての才能にも繋がっていることが感じられる。
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』は、このままの人気を保てばシーズン2が制作されることはほぼ確実だと思われるが、ミリーが出演する可能性は低そう。彼女の次回作についてのニュースが早く知りたい!
(フロントロウ編集部)