カニエ・ウェストが、日本で予定されていたYeezy Gapの撮影をGAPがキャンセルしたと主張してインスタグラムで怒涛の連投。10年契約だったはずが、早くも暗雲か? 騒動を解説。(フロントロウ編集部)

大きな話題になったYeezy Gap

 2020年にカニエ・ウェストが、自身が監修を手がけるアパレルブランド「YEEZY(イージー)」がカジュアルブランド「GAP(ギャップ)」とパートナーシップ契約を結んだことを発表し、2021年に第1弾となる再生ナイロンが使われたラウンドジャケットなどを販売。

画像: 大きな話題になったYeezy Gap

 カニエは10代の頃GAPでバイトしていたこともあり、Yeezy Gapの初コマーシャルがテレビで流れると、カニエは「僕たちのYeezy Gapの初コマーシャルです。お母さん、僕たちはやったよ」とコメントをつけて、その感動を世界中にシェアした。

 カニエが率いるブランドだけに奇抜な行動で話題になることもあり、先日はGAPの店舗に大きな袋を設置し、その中からアイテムを探すという方法で新作が発売された。

画像: twitter.com
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 新作のウワサも飛び交っているが、カニエとGAPの間に亀裂が。

GAPがカニエ抜きでミーティング

 GAPはカニエ抜きでミーティングを行なったようで、それを知ったカニエは自身のインスタグラムで「GAPが私抜きで私についてのミーティングを行なったって?」とコメントしたことからはじまる。

画像1: GAPがカニエ抜きでミーティング

 その後カニエは、1通のメッセージを公開。そこにはYeezy Gapとバレンシアガ(Balenciaga)がコラボしたYeezy Gap engineered by Balenciagaのデザインを、GAPがパクったと書かれていた。

 そしてカニエはその投稿に「しかし、彼らは私が知らないうちに日本での私の子供たちとの撮影をキャンセルしていた」とキャプションをつけ、カニエは子どもたちと日本で撮影する予定だったことを明かした。

画像2: GAPがカニエ抜きでミーティング

 そこからカニエはインスタグラムを続々と更新。

 その中には、カニエがGAPの上層部を前に、ブランドを次のレベルに引き上げることを計画している自分を応援するよう演説している実際の動画も。カニエはその演説のなかで、「私はGAPが大好きなんです。Ye(カニエの改名後の名前)にポジションを与えて、私が考えていることをやらせてくれないと、考えることをどこか他の場所でやらなければならないんです」と自分のやりたいことを応援してくれなければ、他のところへ行くと警告。

 映像の最後で、カニエの演説にGAPの上層部たちは拍手を送るも、カニエは「拍手はやめてください。あなたたちは私を辞めさせるつもりです」と語り、上層部たちはそれをジョークだととらえて笑い出すも、カニエは「いや、ヴァージル(ヴァージル・アブロー)の名にかけて、私の母親の名にかけて、ファッキン ジョークじゃないんです。本当のことを言ってるんです」と真剣に訴えかけた。

カニエがGAPとはサヨナラして別の道に行く?

 怒涛のインスタグラム更新劇のなかで、カニエは「常設の店舗をオープンすると契約に書かれていたからAdidasとGapと契約したのに、どちらの企業もそれをやっていない。両社とも自分のおかげで救われたのに」としたうえで、GAPと一緒にやろうとしていたビジョンについて、「このビジョンは実現する。アトランタの店舗から始めよう」と宣言したあと、「Yeezyのストアを世界中でオープンする。まずはアトランタだ。オープンをする役に適任な人は? 土地とビルは自分が買う。その後、アメリカ全州で(店舗を)オープンして、海外にも拡大する。10年以上のリテールの経験がある人で、世界を変えたいと思っている人は、インスタグラムの情報を投稿してくれ。こちらからコンタクトする」と告知した。

画像1: カニエがGAPとはサヨナラして別の道に行く?

 「ソーシャル・メディアの使い方を自分が見せてやる」と意気込むカニエのこの発表にはセレブから店舗のオーナーまで多くの人が反応しており、様々な人からオファーのDMが届いている様子がカニエのインスタグラムで公開され続けている。

画像2: カニエがGAPとはサヨナラして別の道に行く?

 The New York Timesの報道によると、カニエとGAPの契約期間は10年で、5年後に契約延長のオプションが含まれているという。果たしてYeezy Gapは今後どうなってしまうのか?(フロントロウ編集部)

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