ダヴ・キャメロンが「女性らしさ」を無理に演出していた過去と、本当の自分を表現できるようになった現在について語った。(フロントロウ編集部)

ダヴ・キャメロン、女性らしいふりをしていた過去を明かす

 ディズニー・チャンネル出身で、現在、シンガーや俳優として活動するダヴ・キャメロンが、クィアであることをカミングアウトし、そのアイデンティティを受け入れたことが自身のファッションに与えた影響について米InStyleのインタビューで語った。

 ダヴはファッションを通して自分を表現するのが大好きだというが、つねにそれを実践できていたわけではない。「レッドカーペットで撮影された若い頃の自分の写真を見ると、目の奥に誰もいないような状態なんです。とても痛々しい感じがします。まるでそこにいる最も小さくて、最も幸せで、最も愛らしい、そして最も平凡な人になろうとしているかのような」。こう話すダヴには、女性らしいふりをしていた時期があったという。

 「究極のマスキュリンとフェミニンの融合は、つねに私の真の表現の大きな部分を占めています。私は、以前は自分自身で探求することができなかったアンドロジニー(※)をとても気に入っています。若い頃、私はたびたび女性らしさを演出していましたが、それはとても窮屈で、とても萎えるようなものでした」
※とくに女性的でも男性的でもないという性質または状態。

画像: ダヴ・キャメロン、女性らしいふりをしていた過去を明かす

 しかし、今は違う。先日開催されたMTVビデオ・ミュージック・アワード(MTV VMA)のレッドカーペットとステージで披露した2種類の衣装は、ダヴの意向がきっちりと反映されていた。ダヴは、「これをきっかけに、今の自分を表現するアーティストになれたらいいなと思っています。何が自分らしいと感じられるか?何が一番自分らしいと感じられるか?何が一番ワクワクするのか?その答えがこれです。伝統的なジェンダー規範に挑戦し、男性的なエネルギーと女性的なエネルギーを融合させることです」、「今は政治的な主張をすることが重要な時代だと思います。私は女性が抱える問題に声をあげ、人工中絶を支持し、連帯感を示したいと思っています」と述べている。(フロントロウ編集部)

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