『ロード・オブ・ザ・リング』のイライジャ・ウッド、ショーン・アスティン、ドミニク・モナハン、そしてビリー・ボイドが、人種差別に断固として反対。(フロントロウ編集部)

『力の指輪』へ映画3部作のホビットたちが連帯

 J・R・R・トールキンによる小説を原作としたドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』がAmazonプライム・ビデオで配信開始となり、初日の視聴者数が世界で2,500万人を超えるというプライム・ビデオ史上最大のスタートをきった。作品への評価は高いが、一方でそれだけ注目を集めると発生するのがトロール(荒らし)。本作には白人以外のキャストも多いため、そのキャスティングについての人種差別に基づく誹謗中傷が問題となっている。

 そんななか、2001年から2003年にかけて公開された映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のホビットたちが声をあげた!

 フロド役のイライジャ・ウッド、メリー役のドミニク・モナハン、ピピン役のビリー・ボイドは実際に集合し、お揃いのTシャツを着用。そこには、いろいろな肌色のエルフの耳が描かれ、エルフ語で「ここではみんな歓迎される」と書かれている!

 現在、3人とは別の場所にいると見られるサム役のショーン・アスティンは、同じ柄の帽子をチョイス。そして、4人とも写真の投稿のキャプションに英語でも「ここではみんな歓迎される」と綴り、『力の指輪』に出演した白人以外のキャストたちを支持した。

 4人は今年4月から数ヵ月の間、『ロード・オブ・ザ・リング』ツアーで北米各地をまわり、8月にはビリーの誕生日を一緒に祝っていた。この作品で仲良くなった4人にとって、新しい仲間が誹謗中傷を受けることには黙っていられなかったよう。

 また、幼い頃のガラドリエルを演じたアメリエ・チャイルド・ヴィラーズも、同じ柄のパーカーをゲット。

 ファンタジー作品において肌の色を気にすることは無粋なうえ、時代を超えて愛される作品というのは、どの時代にも合ったように変化させられるからこそ支持される。

 『力の指輪』の脚本家であるパトリック・マッケイは、英Total Filmのインタビューで、作品の現代化について「トールキンは詳細に書いています。それは友人の(『ナルニア国物語』の作者である)C. S. Lewisとの議論になっていました」と話す。「彼は、時代に左右されない、適応力のある神話を作りたかったのです。“適応力”というのは彼の言葉ですよ」と続け、『力の指輪』で1つの人種だけでなく、様々な俳優が起用されたことは何ら問題ではないと指摘している。

(フロントロウ編集部)

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