ディズニー最大のファンイベント「D23 Expo」2日目。ディズニー傘下のスタジオが新作を発表する「スタジオ・ショーケース」の2つ目は、マーベル・スタジオ、ルーカスフィルム、20世紀スタジオという3つのメガスタジオ!(フロントロウ編集部)

【新作発表レポ①】ディズニー&ピクサー作品(https://front-row.jp/_ct/17569290)

マーベル・スタジオ

 トム・ビドルストン(ロキ)、ポール・ラッド(アントマン)、ブリー・ラーソン(キャプテン・マーベル)、フローレンス・ピュー(ブラック・ウィドウ)、アンソニー・マッキー(キャプテン・アメリカ)、ドン・チードル(ウォーマシン)、『ブラック・パンサー』キャスト陣など、登壇したキャストの豪華さがMCUの規模の大きさを物語っていたマーベル。

画像1: マーベル・スタジオ

 この日会場から最も大きな歓声があがっていたのが、2024年7月26日公開予定の『サンダーボルト(Thunderbolt/原題)』のキャスト陣が発表された瞬間。フェイズ5を締めくくる映画になるという本作はアンチヒーローが集合するチーム映画で、エレーナ・ベロワ、ウィンター・ソルジャー、レッド・ガーディアン、ゴースト、U.S.エージェント、タスクマスターがメンバー。

 また、2023年7月公開の映画『ザ・マーベルズ(The Marvels/原題)』が明かした、“キャプテン・マーベル、ミズ・マーベル、モニカ・ランボーという3人のヒーローがパワーを使うたびにお互いと立場が入れ替わってしまう”という、最高のストーリーテリングを予見させるあらすじはビッグサプライズだった。上記両方ともMCUフェイズ5の作品となる。

画像2: マーベル・スタジオ

 そんなフェイズ5を幕開ける、2023年2月公開の映画『アントマン&ワスプ: クアントゥマニア』について主演のポール・ラッドは「クレイジー」な作品だと断言。マーベルのケヴィン・ファイギCEOは、本作のストーリーはフェイズ6の作品である『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ(Avengers: The Kang Dynasty/原題)』に直結することを約束した。2024年公開の『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー(Captain America: New World Order/原題)』からはファーストルックが公開されたほか、新たなキャストが発表されたが、最も注目されたのは、2008年の映画『インクレディブル・ハルク』以来約15年ぶりにマーベルの世界に復帰するティム・ブレイク・ネルソンのザ・リーダー役での起用だった。 

画像3: マーベル・スタジオ
画像4: マーベル・スタジオ

 フェイズ5のテレビシリーズからは、2023年配信予定の『アイアンハート』の映像が初解禁。天才発明家アイアンハートことリリ・ウィリアムズ(ドミニク・ソーン)主演の本作は、アクションと皮肉の効いたクールな作品になりそうな予感。本作にはパーカー・ロビンスことフッドがヴィランとして登場するが、演じるアンソニー・ラモスいわく「良いやつでもあり悪いやつでもある」キャラクターだという。2023年9月10日配信の全6話のミニシリーズ『シークレット・インベージョン』の初出し映像では、オリヴィア・コールマン、エミリア・クラーク、キングズリー・ベン=アディルという新キャストの姿がお目見え。そして本作は、スターク社の技術が悪の手に堕ちたことで繰り広げられる新たなストーリーを描く『アーマー・ウォーズ(ArmorWars/原題)』に直結することも認められた。『ホークアイ』のスピンオフドラマ『エコー(Echo/原題)』はすでに撮影が完了しているそうで、2023年中旬配信予定とのこと。全18話のシリーズ『デア・デビル:ボーン・アゲイン(Daredevil:Born Again/原題)』からは主演チャーリー・コックスが登壇して、2023年撮影開始・2024年配信というスケジュールを明かした。この日はほかに、大人気シリーズ『ロキ』シーズン2の映像も解禁された。

 2022年10月7日配信の『ウェアウォルフ・バイ・ナイト(Werewolf By Night/原題)』はシリーズではなく、ハロウィンシーズン用のテレビスペシャル。1930~1940年代のホラー映画にインスパイアされているという本作からは、ヒッチコック作品を彷彿とさせるような予告編が公開された。ガエル・ガルシア・ベルナルら演じるモンスターハンターが仲間の中にいる狼男を探そうとするストーリーで、ファイギCEOは「怖い。でも楽しい怖さがある」とした。

 この日新映像が解禁された11月11日公開の映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でフェイズ4を完結させるマーベル・スタジオのフェイズ5に向けた盛り上がりはすでに始まっていることを感じさせる発表だった。

ルーカスフィルム

 動画配信サービス業界での世界シェアを拡大し続けているディズニープラスの成長に大きく貢献してきたルーカスフィルム。米ニールセンが発表したデータを分析したTHRによってディズニープラスで最長の視聴時間を持つドラマとして認定された『マンダロリアン』や、シリーズフィナーレがアメリカ国内で100万世帯に視聴された『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』、ディズニープラスのオリジナルドラマとして史上最高のオープニング記録を達成した『オビ=ワン・ケノービ』など、『スター・ウォーズ』ファンのみならずテレビドラマ・ファンも獲得してヒットする人気シリーズが続いている。

 そんなルーカスフィルム最大の目玉となったのは、2023年2月配信予定の『マンダロリアン』シーズン3のティザー予告編解禁。

 ほかに会場から大きな歓声があがったのが、2023年公開予定の映画『インディ・ジョーンズ5』のハリソン・フォードと2023年配信予定の新シリーズ『スケレトン・クルー(Skeleton Crew/原題)』でスター・ウォーズ・ファミリーに仲間入りするジュード・ロウが登壇した瞬間。映画の映像をステージで初出ししたハリソンは涙で声を少し詰まらせながら同役を演じられた喜びを語ったあと、「これで終わり!」と、インディ・ジョーンズ役からの引退を宣言。ジュードは銀河の真ん中に取り残された子どもたちの宇宙冒険物語になるという『スケレトン・クルー』のファーストルックを公開した。

 9月21日からディズニープラスで配信開始の新作シリーズ『キャシアン・アンドー』からは、“スター・ウォーズ最高傑作”と評される『ローグ・ワン』で、冷静沈着な情報将校として命懸けのミッションに挑んだ主人公キャシアン・アンドーを演じるディエゴ・ルナが登壇。この日は新たな映像が公開されたのだが、ディエゴの「12話からなる映画のよう」という言葉どおり、スター・ウォーズのテレビ作品としては最も成熟した作品になる予感がする。それに続くルーカスフィルムの新作は、11月30日から配信されるドラマ『ウィロウ(Willow/原題)』にはクリスチャン・スレーターの出演が発表された。 “現代的な感覚を取り入れた壮大な時代劇ファンタジー”とされている本作は、今回解禁された予告編を見る限り、ユーモアと、アクションと、神秘的な魔法の世界観にあふれた冒険になりそう。魔術師の見習いと王国を統一する運命にある幼い少女が、一緒に邪悪な女王を滅ぼす物語。

 アニメ作品からは、全6話の新シリーズ『テールズ・オブ・ザ・ジェダイ(Tales of the Jedi/原題)』の10月26日からの配信と、『スター・ウォーズ: バッド・バッチ』シーズン2の2023年1月4日からの配信が発表された。

20世紀スタジオ

 トリを飾った20世紀スタジオからは、2022年から2028年までに続編4本の公開を計画している『アバター』シリーズのキャスト陣が登壇。2009年に映画史上最大の30億ドル近くを稼ぎあげた『アバター』。まず、12月16日日本公開の2作目『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の3D映像が公開され、主演のサム・ワーシントンからは「私たちは皆、コロナの経験を通して、愛や家族と一緒にいることが人生にとって最も重要であり、そのために闘う価値があることに気づいたと思います。私たちは、それを映画の中で表現しました」という発言があった。動画出演したジェームズ・キャメロン監督いわく、すでに撮り終わっている2024年公開予定の3作目のあと、2026年に公開を目指している4作目は“始まりの物語”になるという。

画像: 20世紀スタジオ

(フロントロウ編集部)

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