アーチー王子とリリベット王女になる?ならない?
現地時間9月8日、イギリス君主のエリザベス女王が静養先のバルモラル城で逝去し、長男のチャールズ皇太子が国王に即位した。それに伴い、チャールズ新国王の妻カミラ夫人の肩書きは「カミラ王妃」に、ウィリアム王子とキャサリン妃は「ケンブリッジ公爵夫妻」から「コーンウォール公爵夫妻」に変わった。また、ウィリアム王子は「皇太子」を意味する「プリンス・オブ・ウェールズ」も引き継ぐことになる。
気になるのは、チャールズ国王の次男ヘンリー王子と妻メーガン妃の子どもたちであるアーチーとリリベットの肩書きが変わるのかどうか。
イギリス王室における「王子」、「王女」という称号の付与には、ヘンリー王子の高祖父にあたるジョージ5世が1917年に制定した“男性直系の息子の孫たちまでが称号の恩恵を受けられる”という制限があり、女性であるエリザベス女王のひ孫にあたるアーチーとリリベットには、「王子」と「王女」の称号は与えられていなかった。ただし、この称号の制限はエリザベス女王の意思により無効にできるため、ウィリアム王子とキャサリン妃の子供であるジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子はこの称号を得ている。
儀礼上、チャールズ国王の孫にあたるアーチーとリリベットには王子と王女の称号を与えられる権利があるが、英The Guardianはチャールズ新国王はそれに反対する可能性が高いと指摘している。
チャールズ国王は王室にかかる費用を削減するため王政のスリム化を考えており、自身が国王に即位したあかつきには、シニアメンバーと呼ばれる主要王族の数を減らしたいと考えているという。実際、ヘンリー王子とメーガン妃も“暴露インタビュー”と非難されたオプラ・ウィンフリーとの対談で、チャールズ国王体制になったらルールが変更される(=アーチーとリリベットに王子・王女の称号は与えられない)と聞かされたと語っていた。
ちなみに、称号の有無にかかわらず、アーチーもリリベットも王位継承権を持っており、エリザベス女王が亡くなったことを受けて、ヘンリー王子は5位、アーチーは6位、リリベットは7位に王位継承順位が繰り上げられた。(フロントロウ編集部)