ハリス・リードがロンドン・ファッション・ウィークに参加
ロンドン・ファッション・ウィークがはじまる前夜に入ってきた、イギリス王室の最高君主であるエリザベス女王の訃報。バーバリー(Burberry)がショーを延期し、ラフ・シモンズ(Raf Simons)がショーを中止するなか行なわれたハリス・リード(Harris Reed)のコレクション。
「Mise en Scène」と名づけられたこのショーはデミクチュールコレクションで、キム・ペトラ、サム・スミス、ドラマ『ハートストッパー』のヤスミン・フィニーなどのクィアスターが最前列でショーを見守った。
今回のコレクションでは、伝統的な女性社会のエチケットであるデビュタント・ボールにインスピレーションを受け、ドレスのパフォーマンス的な可能性を追求。また、ヴィヴィアン・レイクとコラボしたヘッドピースも登場し、個性的なハリス・リードらしいコレクションとなった。
そんなファッションショーに欠かせないものと言えば音楽。ここ数年、アーティストが生パフォーマンスを行ない、それに合わせモデルがランウェイを歩くというスタイルが増えてきているが、ハリス・リードのショーでは、クイーン+アダム・ランバートとして活躍しているアダム・ランバートがショーで生歌を披露。
パワーショルダーが特徴的なスーツを着用したアダムは、プッチーニのアリアやロバータ・フラックの名曲を含むメドレーを歌い、生歌でハリス・リードのショーに華を添えた。
ちなみにハリス・リードのデザイナーであるハリス・リードは、アダムに歌ってもらったことが嬉しかったようで、ショーから数日経った今も「まだこの夢の中で生きている」とインスタグラムで明かした。(フロントロウ編集部)