英王室が国王夫妻と皇太子夫妻の新たな公式写真を公開
英王室がチャールズ国王と妻のカミラ王妃、そして国王の長男ウィリアム皇太子と妻のキャサリン妃が一緒に写る新たなポートレイトを公開した。写真が撮影されたのはエリザベス女王の葬儀の前日(9月18日)で、4人とも喪服姿ではあるものの、リラックスした表情を見せている。
エリザベス女王亡きあとの“新たな王室”を表した1枚に、チャールズ国王のもうひとりの息子であるヘンリー王子と妻のメーガン妃が写っていないことが話題になっているが、関心を集めているのはそれだけではない。カミラ王妃とキャサリン妃の「手の位置」に注目してほしい。ウィリアム皇太子は手を前で組んでいるが、チャールズ国王とカミラ王妃、キャサリン妃は片方の手をそれぞれのパートナーの腰に回している。
それぐらい普通のことでは?と思った方もいると思うが、ロイヤルファミリーにはPDA(※Public Display of Affectionの略で“人前でイチャイチャする”ことを指す)を含め守らなければならないルールが山ほどあり、とくに公式写真でこういった愛情表現を見せることは非常に稀。そのため、海外の多くのメディアで“貴重な瞬間”として取り上げられている。
ロイヤルファミリーのエチケットに詳しい専門家のマイカ・マイアー氏が米Peopleに語った話によると、王室のシニアメンバーはPDAを禁止されているわけではないが、“適切な判断を下すことができる”という信頼のもと、そのときの状況や出席するイベント等に応じて「使い分け」をすることを求められているそう。
ちなみに、エリザベス女王はたまに夫のフィリップ王配の手を握ることがあったものの、世代的にストイックな価値観を持っていたこともあり、いわゆるPDAを見せることはゼロに等しかった。そういった事情から、エリザベス女王が存命だった頃は、ほかの王室メンバーは女王の前では手をつなぐことを控えていたとマイアー氏はPeopleに明かしている。(フロントロウ編集部)