『マトリックス レザレクションズ』にクリスティーナ・リッチがカメオ出演した理由って?(フロントロウ編集部)

クリスティーナ・リッチが参加した『マトリックス』制作現場

 2021年に公開された『マトリックス』シリーズ4作目となる『マトリックス レザレクションズ』は、前作『マトリックス レボリューションズ』から約20年の時を経て制作・公開。ラナ・ウォシャウスキー監督、そして主演のキアヌ・リーブスとキャリー=アン・モスなど、前シリーズからの懐かしい顔がカムバックしてファンを大興奮の渦に巻き込んだ。

 また、驚きのカメオ出演も多数。バッグス役のジェシカ・ヘンウィックは、トム・ハーディがエキストラとして撮影に参加したと明かしているが、そのシーンは本編に使われたのかどうかは特定されていない。

 そして公開前には、ワーナー・ブラザースのプレス情報にひっそりと有名俳優の名前が加わっていたことが話題になった。その俳優こそが、クリスティーナ・リッチ。大々的に発表されることなくキャストリストに加わっていたクリスティーナだが、出演シーンは明らかで、ネオの同僚役だった。吹き替えは柴咲コウが担当。

画像: クリスティーナ・リッチが参加した『マトリックス』制作現場

 『アダムス・ファミリー』や『バッファロー'66』などへの出演で知られるクリスティーナは、2008年に『スピード・レーサー』でメインキャラクターのトリクシーを演じて、ウォシャウスキー監督作品を経験。そこで2人は良い関係を築いたようで、『レザレクションズ』では監督から直接カメオ出演のオファーを依頼されたそう。米ラジオSiriusXMで明かしている。

 「ラナは、すでに一緒に働いたことがあって、良い経験を一緒にした人たちとまた働きたかったから、私に連絡してきてくれたんです。それは素晴らしいことです。ファミリーの再集合という感じでした。ほとんどのスタッフも顔見知りでしたし。ベルリンで撮影をして、本当に良い経験でした」

 『スピード・レーサー』は2009年の第29回ゴールデンラズベリー賞にノミネートされてしまうなど、評価は低かった。しかし今回、『レザレクションズ』で世界トップクラスのVFX技術が使われ、ウォシャウスキー監督の才能が遺憾なく発揮された映像の撮影に参加したことは、ハッとするような経験だったよう。

 「『スピード・レーサー』は作るのが楽しかったし、とても良かった。でも、自分がそのセットに入るまで想像できないレベルの映画制作というのがあるんです。“ワォ。今までも映画を作ってきたと思っているけど、これは…、これはクレイジー”っていうような。第4班まであって、見たこともないようなスペシャルエフェクトがあって…。そしてみんな、頭の中で考えている。制作と同時に、どうやってそれをしてるのって感じですよ。あの映画制作にはとても感動しました。あのような作品に参加できて、ただただとても嬉しいです」

 映画ファンにとっても、昔一緒に作品を作った監督と俳優が再タッグを組むのは嬉しいもの。そして『レザレクションズ』への出演は、クリスティーナにとっても良いものだったよう。

(フロントロウ編集部)

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