人気レストランのオーナーがジェームズ・コーデンを名指しで批判
人気トーク番組『The Late Late Show(原題)』の司会者で、親しみやすいキャラクターで愛されるコメディ俳優のジェームズ・コーデンが、多くのセレブを顧客に持つニューヨークの人気レストラン「Balthazar(バルタザール)」のオーナーであるキース・マクナリー氏から出入り禁止を言い渡されてしまった。マクナリー氏は、自身のレストランの従業員に対するジェームズの態度に問題があったとして、インスタグラムを通じてジェームズを痛烈に批判している。
以下、マクナリー氏がジェームズを出禁にした理由として挙げた2つの“事件”の詳細。
マネージャーからの報告(1)
6月、ジェームズ・コーデンは61番のテーブルに座っていました。(悪質極まりないですが、どのレストランでもごくたまにあることです)。メインディッシュを食べたあと、コーデンはマネージャーGに髪の毛(※皿またはカップに付着していたものと思われる)を見せました。このとき、Gは謝罪の意を示しました。にもかかわらず、コーデンはGに対して非常に意地悪で、こう言いました。今すぐドリンクのおかわりを用意してくれ。それから、(すでに飲み終わったものやこれから飲むものも含めて)ドリンク代はすべてチャラにしてもらう。そうしてくれたら、Yelp(※グルメサイト)に悪いレビューを書くようなことはしない」。
マネージャーからの報告(2)
10月9日、ジェームズ・コーデンは妻とBalthazarでブランチをしました。テラス席がいいと言われました。ヘッドウェイターDこと、アリー・ウォルターズは、一行を301番のテーブルに案内しました。コーデン氏の妻は卵黄のオムレツとグリュイエールチーズ、サラダを注文しました。料理を受け取ってから数分後、ジェームズはサーバーのM・Kを呼び、卵黄に少し卵白が混ざっていることを伝えました。そして、M. KはフロアマネージャーのGにそのことを知らせました。すぐに料理を作り直したが、残念ながら、厨房からあがってきたのはサラダではなくホームフライ(※スライスしたじゃがいもをフライパンで揚げたもの)でした。それが原因で、ジェームズ・コーデンはサーバーに向かって狂ったように怒鳴り始めました。「お前は自分の仕事もできないのか!? 厨房に行って自分でオムレツを焼くべきかもしれない」と。M・Kは謝罪の姿勢を見せ、Gをテーブルに呼びました。Gは(間違った料理がのった)皿を回収し、その後は何の問題もありませんでした。彼はお詫びのしるしとして(ジェームズたちに)シャンパンを振る舞って、場を和ませました。Gは、コーデンは自分には快く接してくれたが、サーバーには意地悪だったと言っていました。M・Kは激しく動揺していたが、プロとして、その日の自分のシフトをまっとうしました。
マクナリー氏は、ジェームズが自身の店の従業員に対して横柄な態度を取ったことがよっぽど許せなかったのか、「ジェームズ・コーデンはコメディアンとしての才能は抜群だが、人間としてはちっぽけな存在です。そして、25年前の開店以来、バルタザールのサーバーに最も罵声を浴びせた客でもあります。私は滅多にお客様を出入り禁止にすることはないのですが、今日、コーデンを出入り禁止にしました」と怒りをあらわにした。
ジェームズ・コーデンが謝罪→オーナーが謝罪を受け入れる
それからほどなくして、マクナリー氏は投稿を見たジェームズから謝罪の連絡があったことを報告。「ジェームズ・コーデンから電話があり、深く謝罪されました。私自身、人一倍失敗を繰り返してきたので、セカンドチャンスというものを強く信じています。だから、もしジェームズ・コーデンが、9ヵ月間、私に『The Late Late Show』の司会をさせてくれたら、バルタザールへの出禁処分をすぐに取り消します。もちろんこれは冗談ですが、私のようなダメな怠け者(と私の店の従業員)に謝罪するほど寛大な人間はどこからも追放されるべきではありません。とくにバルタザールからは。だから、こんな店でよければいつでも戻ってきてください。すべては許されました」とインスタグラムに投稿した。
ただし、マクナリー氏はジェームズの謝罪を受け入れて出禁処分を取り消しにしたが、戒めの意味もあるのか、ジェームズのことを名指しで批判した投稿は現在も彼のインスタグラムのフィードに残されたままとなっている。
また、ネット上の意見はシビアなものが多く、「彼はすでにキャンセルされた」、「彼が謝罪したのはメディアで大々的に報じられたから」、「謝罪する=もう二度と同じ過ちを繰り返さないという意味だけど、二度とやらないというのは彼の性格上ありえない」など辛らつなコメントであふれている。(フロントロウ編集部)