右派の政治評論家がアニメは「悪魔的」だとコメントしたことに、サタン教会からツッコミが入った。(フロントロウ編集部)

チャーチ・オブ・サタンから「分かっていない」

 NFLの試合で選手が『進撃の巨人』のポーズをしたり、マーベル俳優が『NARUTO-ナルト-』Tシャツを着たり、海外でも影響力を持つ日本のアニメ。そんななか右派の政治評論家マット・ウォルシュが、米時間10月17日に行なったライブ配信のなかでフォロワーから「アニメについてどう思うか」という質問に対して、「すべて悪魔的に思えます」と回答。なぜそう思うかについては、「何の論拠もありませんが、私にはそう思えるだけです」と付け加えた。ちなみにウォルシュ氏は別のツイートで、アメリカ発のカートゥーンには「カートゥーン」という表現を使っているため、彼がここで言う「アニメ」は日本発のアニメであるよう。

 その後この発言がツイッター上で論争を呼ぶと、「連続殺人犯の74%はアニメが好きです。ヒトラーもアニメに夢中だったという報告があります」とツイート。ただ、その主張を裏付けるデータは提示しておらず、別のユーザーからは「どこで見つけた情報ですか? GoogleやYahooなど思いつく限りの検索エンジンで何度も何度も調べたのですが、出てくるのはシリアルキラーのアニメキャラの情報だけなんですが」といった書き込みも。

 するとそこに現れたのが、サタン教会(チャーチ・オブ・サタン)。1966年に創設されて、サタニズム(悪魔主義)という言葉を採用した最初の正式な組織宗教だと主張しているサタン教会は、公式ツイッターでウォルシュ氏の発言を引用し、「この男が、サタニズムが何であるかを分かっていないと見て間違いないだろう」と切り捨てた。

 今回のコメントがきっかけでアメリカのツイッターでトレンドしていたウォルシュ氏は、その後、「(アニメに対する)見解があるほど興味がない」「アニメだけ区別したことを謝りたいです。実は、すべてのカートゥーンは悪魔的だと思っています。とくに『パウ・パトロール』」「私が毎週このように皆さんに話題を提供していることは、もっと評価されるべき」などと投稿を続けた。(フロントロウ編集部)

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