マシュー・ルイスがネビルに寄せるためにやっていたこと
映画『ハリー・ポッター』シリーズで主人公のライバル的存在のドラコ・マルフォイを演じた俳優のトム・フェルトンが、ネビル役のマシュー・ルイスがシリーズを重ねるごとにどんどんハンサムになっていったため、“小細工”をして容姿をネビルに寄せる必要があったと自伝『Beyond the Wand:The Magic and Mayhem of Growing Up a Wizard(原題)』で明かした。
『ハリー・ポッター』シリーズでは、ハリー役のダニエル・ラドクリフやハーマイオニー役のエマ・ワトソン、ロン役のルパート・グリントをはじめとするメインキャストが全作品を通して同じ役を演じ続けた。子どもから青年期までを演じたので見た目に変化があるのは当然だが、なかでも大きな変貌を遂げたのがネビル役のマシュー。
マシューが演じたネビルは、ハリーたちの同級生で同じグリフィンドール寮の生徒で、最初は内気で不器用だったが、ダンブルドア軍団に参加したあたりから勇敢さが際立つようになり、最終作では、グリフィンドールの剣を使ってヴォルデモートの最後の分霊箱であるナギニを倒した。
トムいわくシリーズ1作目でマシューが扮したネビルは完ぺきで、「ネビルを最初から最後まで演じきったマシュー・ルイスは、1作目で完全に役になりきっていた。彼は耳も顔も愛すべきアクセントも持っていた。彼は頭のてっぺんからつま先までネビルだった」という。
しかし、成長期に入ってマシューがどんどんイケメン化すると、ネビルとはほど遠い外見に。トムは、「毎年、次の作品を作るために集まるたびに、マシューは少しばかりハンサムになり、身体的にネビルらしくなくなっていった。だから、シリーズ後半の作品では、彼に(耳が前に出るように)耳のうしろにくさびのようなものを装着して、偽の歯をつけて、ファットスーツを着せて、ハンサムに見えないようにする必要があった」と、裏でスタッフたちがあの手この手を使ってマシューのイケメン化を阻止していたことをぶっちゃけた。
ちなみに、この件についてマシューも2021年に英Metroのインタビューで、「2作目と3作目の間の休養から戻ってきたときのことです。冬公開から夏公開に変更になったため、通常より休みが長かったんです。戻ってきたとき、僕は自分史上最も痩せていて、背もみんなよりもずっと高くなっていました。(ネビルの特徴である丸顔に見えるように)頬に詰め物を入れられて、気持ち悪かった思い出があります。あと、耳が前に出るように耳のうしろにプラスチック(でできた何か)を装着させられました」と振り返っている。(フロントロウ編集部)