メーガン妃、黒人女性への偏見に苦言
メーガン妃が、自身のポッドキャスト番組『Archetypes』に、俳優のイッサ・レイとコメディアンのZiweをゲストとして招待。「Upending the “Angry Black Woman” Myth(“怒る黒人女性”の神話を覆す)」というテーマでトークを繰り広げた。
タイトルにある「Angry Black Woman(怒る黒人女性)」というのは、長らく社会で、とくにアメリカ社会で問題になってきた黒人女性へのステレオタイプ。黒人女性は生まれつき無作法で、怒りっぽいという偏見で、黒人女性は周囲にその偏見を持たれないように行動を制限しなければいけなくなったり、この偏見を持つ人は、黒人女性が差別に声をあげても、“生まれつき怒りっぽい人が何かを言っている”というような理由で正当に取り合わなかったり、様々な問題が引き起こされてきた。
しかし黒人女性たちは団結し、励ましあい、社会と闘い、変化を起こしてきた。ドラマ『インセキュア』を手掛け、主演も務めたイッサは、エンターテイメント業界にいる黒人女性たちから、「ビッチ」と呼ばれることを恐れないでというアドバイスを受けてきたという。そして、“こだわりが強い”と言われるのは、褒め言葉だと捉えているのだそう。
それを聞いたメーガン妃も、「私もこだわりが強いです」と反応。そして、黒人女性としてみんなで進んでいきたいという思いを語った。
「すべてが好調であれば、すべての人に良い影響があると思います。私たち(黒人女性)はみんなで成功できる。だからこそ、みんなで共有される成功のために、それが本当に素晴らしいかどうかを確認しましょう。一方で、縮こまって、用心深くなってしまう自分がいるのも知っています。みなさんはどうかわかりませんが、私がよく(その状況で)してしまう恥ずかしいことが、発言をする時にイントネーションが上がってしまい質問のように聞こえてしまうのです。そういう時は『オーマイゴッド、止めて!』となります。
囁き、人の目を気にするのは止めて、自分が言う必要があることを言うべきです。誰でも、どこまでが許容範囲かと言うことは許されている。求めるものを明確にすることも許されている。それは、あなたを要求が多い人のように見せはしないし、めんどくさい人にもしない。それはあなたを明確な人にする」
メーガン妃は過去に、「女性たちは“声を見つける”必要などありません。だってすでに“声”を持っているんですから。ただ、それを使うための勇気が必要なのです。人々はちゃんと耳を傾けるよう促されるべきなのです」と話していた。そこには、黒人の母親を持つ女性として、声をあげても「Angry Black Woman」のレッテルを貼られ、話を聞かれてこなかった経験があったのだろう。
しかしコミュニティが団結すれば、みんなで進んでいける。メーガン妃の思いからは、希望に目を向ける強さも感じられた。
(フロントロウ編集部)