実際に起こった出来事にインスピレーションを得ているスリラー映画『Cocaine Bear(原題)』が注目を集めている。(フロントロウ編集部)

人間によるコカインで狂暴化した熊…、実際にいた

 映画『チャーリーズ・エンジェル』や『ピッチ・パーフェクト2』で知られるエリザベス・バンクス監督が次に撮るのは…、コカインを大量摂取して狂暴化した熊!?

 2023年2月に全米公開予定の映画『Cocaine Bear(コカイン・ベアー)』は、1985年にアメリカで実際に起こった出来事を基にしている。1985年9月に、元警察官・弁護士でありながら麻薬密売人として名を馳せたアンドリュー・ソーントンが飛行中の飛行機から飛び降り、パラシュートの不備によって命を落とした。ニューヨークタイムズは当時、彼があまりに多くの麻薬を抱えていたことが、正しく着陸できなかった理由だと報じている。

 彼が落下したのはテネシー州だったが、その3カ月後に、ジョージア州で一匹の熊が死んでいるのが発見された。FBIによると、熊の周りにはなんと40もの開封済みプラスチック容器があり、麻薬が入っていたと見られる。熊の死因は麻薬の過剰摂取だった。米Comicbookは、麻薬は1,500万ドル(約21億円)ほどの価値だったとしている。

 そしてこの熊にインスピレーションを得て制作されたのが、『Cocaine Bear』。警察や犯罪者、観光客や若者グループなどが熊がいる森に集まり、騒動になっていくというストーリーだそう。

 ニューヨークタイムズによると実際の熊は175ポンド(約79kg)だったようだが、これは多くの人にとって予想より小さい体格なのでは? 制作陣もそう感じたようで、映画では熊が500ポンド(約227kg)の大きさになっている。

 出演は、ケリー・ラッセル、レイ・リオッタ、オールデン・エアエンライク、オシェア・ジャクソン・Jr.、ジェシー・タイラー・ファーガソンなど。

(フロントロウ編集部)

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