フロントロウ編集部が日本上陸を期待する作品としておすすめしていたサラ・ポーリー監督復帰映画『Women Talking(原題)』が、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』という邦題で2023年初夏に公開する。(フロントロウ編集部)

サラ・ポーリー監督復帰映画、女性たちが話し合いで覚醒する

 性暴力に遭った女性達が話し合いで覚醒する映画としてフロントロウ試写室で紹介した映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』は、原作は2018年に出版され、NEW YORK TIMESブックレビュー誌の年間最優秀書籍に選ばれたミリアム・トウズによる同名ベストセラー小説『WOMEN TALKING』。2005年から2009年にボリビアで起きた実際の事件を元に描かれている。

 舞台は2010年の架空の村。自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きる女性たちが度々レイプされる。これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」というように男性たちに否定されていたが、それが実際に犯罪だったということを知る。男性たちが街へと出かけている2日間、彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う。

画像: サラ・ポーリー監督

サラ・ポーリー監督

 監督は、『死ぬまでにしたい10のこと』などで女優として活躍しながら、2006年に『アウェイ・フロム・ハー』で監督、脚本家としてデビューして数々の賞を受賞したサラ・ポーリー。2012年の『物語る私たち』以降10年ぶりに監督としてカムバックする本作でも監督、脚本をどちらも手掛けており、ゴールデン・グローブ賞では脚本賞にノミネート。オスカーの方も有力候補として名乗りを上げている。

キャストが豪華! フランシス・マクドーマンドとブラピのタッグが話題

 主演はその演技力で2度アカデミー賞にノミネートされたルーニー・マーラ。その他、Netflixのドラマ『ザ・クラウン』で2度エミー賞を獲得したクレア・フォイ、ジェシー・バックリー、日本でも『007』シリーズのQ役でおなじみのベン・ウィショーなどそうそうたるメンバーが出演。

 出演とプロデュースを務めたオスカー女優フランシス・マクドーマンドは本作のオプション権を獲得後、ブラッド・ピットが率いる映画制作会社PLAN Bへ話を持ち込み、映画化が実現。PLAN Bはその意欲的な映画製作で、映画『ムーンライト』や『ミナリ』(20)など数々のオスカー受賞作を手掛けている。

 『ウーマン・トーキング 私たちの選択』は2023年初夏公開予定。(フロントロウ編集部)

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