映画『エルヴィス』のリード曲であるドージャ・キャットの楽曲「Vegas」が、アカデミー賞などでノミネートされないことが分かった。その理由は、エルヴィス・プレスリーに敬意を示した歌詞にあった。(フロントロウ編集部)

ドージャ・キャットの「Vegas」がアカデミー賞の規定に反する?

 “キング・オブ・ロックンロール”と称されるエルヴィス・プレスリーの生涯を描いた映画『エルヴィス』。『ムーラン・ルージュ』や『華麗なるギャツビー』などで知られるバズ・ラーマンが監督を務め、オースティン・バトラーがハリー・スタイルズ、アーロン・テイラー=ジョンソン、マイルズ・テラーなど、数多くのスターを抑えて主役の座をゲットした。

 そんな『エルヴィス』は、ゴールデン・グローブ賞の最優秀作品賞(ドラマ)にノミネートされ、主演のオースティンが主演男優賞(ドラマ)、監督のバズが最優秀監督賞(ドラマ)に選出され、計3部門でノミネートされることとなった。

 ロック界のスーパースターを題材にした映画だけに最優秀主題歌賞にもノミネート…と思いきや、リード曲でドージャ・キャットの楽曲「Vegas」はノミネートされず。

 それに加え、1月24日にノミネーションが発表されるアカデミー賞にもそもそも選考対象になっていないとして話題になっている。一体なぜか?

 アカデミー賞の規定では、ノミネートされる歌詞も音楽も「映画のために特別に書かれたオリジナル」である必要があり、「映画製作者と、その映画で直接仕事をすることになった作曲家との間の創造的な相互作用」の結果でなければならないことになっている。

 「Vegas」は、エルヴィスの楽曲「Hound Dog」の一部を使用しているため、完全なるオリジナル楽曲ではないということ。そのため、アカデミー賞の選考対象から外れたと米Varietyが報じた。

 ゴールデン・グローブ賞も主題歌賞の規定を「映画のために書き下ろされたオリジナルの 歌詞と音楽」としているので、今回、ドージャの曲はそもそもの選考から外れた可能性が高い。

 エルヴィスへの愛があるがゆえに「Hound Dog」の一部を使用したことが、賞レースで は裏目に出た結果となってしまった。(フロントロウ編集部)

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