クィアであるブノワ・ブラン、演じたダニエル・クレイグの考え
『ナイブズ・アウト』の続編であり、主演ダニエル・クレイグやケイト・ハドソン、エドワード・ノートン、ジェシカ・ヘンウィック、キャスリーン・ハーン、デイブ・バウティスタ、ジャネール・モネイなど豪華キャストが共演を果たした『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』。
12月23日よりNetflixで配信開始となる本作では、ダニエルが演じる名探偵ブノワ・ブランがクィアであることが明確になる。1作目の時点で、彼の話し方はゲイアイコンとして有名なトルーマン・カポーティとフォグホーン・レグホーンを混ぜたようなものだったため、英語やLGBTQ+コミュニティに詳しい人々にとってブランがゲイであることは驚きではない。
英The Sunday Timesでライアン・ジョンソン監督は、「それ(ゲイであること)について、恥ずかしがったり、キュートであったりしたくはなかったんです。キャラクターの1つの事実であるとしたかった」と話した。
ダニエルも、「(俳優は)人々の人生を反映すべきはずでしょう。そしてあの(ゲイの)関係は、私の人生にいる人々を反映しています」と話し、ブランを演じるうえでは、これまでに出会ってきた人の存在があると語る。そして彼も監督と同じように、それを大ごとにはしないという選択が最善だったと考えているようで、「ノーマルなことです。それについての音楽やダンスは作りませんがね。それで良いと感じます」と続けた。
本作はアメリカですでに期間限定で劇場公開されたため、ブランの恋人を演じた俳優をすでに知っている人も。そしてその正体を知れば、“それは最高”と思わずにはいられないキャスティングになっているので、それだけでもぜひ見てほしいレベル。
ダニエルもキャスティングに満足しているようで、米Deadlineのインタビューで、「(ブランが)一緒に住んでいるあの人間と、一緒に住みたくない人って誰なんでしょう?それはナイスで楽しいことです。そして、なぜそうあってはいけないのでしょう?人々には、政治的なことにはこだわってほしくありません」とコメントしていた。
(フロントロウ編集部)