『グラス・オニオン』、気づかれないカメオ出演とは?
2019年に公開された映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の続編となる『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』が、Netflixで配信開始。前作よりライアン・ジョンソン監督と主演ダニエル・クレイグが続投したが、その他は多くが新キャスト。何人もの一流俳優による共演が実現したため、大きな話題になっている。
そして本作では、カメオ出演した俳優の存在も見どころの1つ。ダニエルが演じるブノワ・ブランの彼氏を演じた人物はもちろんだが、別の思わぬところで有名俳優が出演していた。
『グラス・オニオン』では、舞台となる島で1時間に1回「ドン!」という音が鳴り響く。ジョンソン監督によるとこれは、彼が大好きなアガサ・クリスティによるミステリー小説『白昼の悪魔』へのオマージュだそうだが、じつはこの音、なんと『インセプション』や『(500)日のサマー』で知られる俳優のジョセフ・ゴードン=レヴィットの声!
監督が手掛けたドラマ『Poker Face(原題)』にジョセフがゲスト出演したことで面識が出来たそうで、そこでジョセフに「ドンってとても大きな声で言って」と言ってみたところ、まさかの今回の出演が実現するに至ったという。さらに監督が米ETに、こんなトリビアも明かす。じつは当初は、音は“ドン”ではなく“ゴン”だった。しかしジョセフが言い間違えて、監督がその間違いを気に入ったのだそう。
ちなみに、本作にはアンジェラ・ランズベリーとスティーヴン・ソンドハイムがカメオ出演しているのだが、アンジェラは2022年10月に96歳で、スティーヴンは2021年11月に91歳で死去。監督は運よく2人と一緒に仕事が出来たことを嬉しく思っているそうで、「2人に会えたこと、アンジェラ・ランズベリーに、彼女の作品が私にとってどれだけ意味のあるものだったか、ケーブル放送で映像化された舞台ミュージカル『スウィーニー・トッド』を子どもの頃に見たことや、それが舞台ミュージカルを愛するきっかけとなったことを伝えること…それができたことは非常に恵まれた特権だったと感じています」と、思いを語った。
(フロントロウ編集部)