エリザベス女王の自宅に侵入者、それを知った女王の反応は…
2021年12月25日(現地時間)の朝、イギリス王室のエリザベス女王が滞在するウィンザー城に武器を持った男が侵入する事件が発生した。男が外壁を乗り越えて敷地内に入った直後に警備システムが作動し、建物に侵入する前に取り押さえられたため、幸い、女王の身に危険が及ぶことはなかった。その後の警察の調べで、男はエリザベス女王を暗殺する目的で侵入を試みたことが明らかになっている。
エリザベス女王は、毎年、ノーフォークにあるサンドリンガム・ハウスでクリスマス休暇を過ごしていたことで知られるが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2020年と2021年は中止となり、昨年はウィンザー城でクリスマスを迎えた。
元政治家で王室伝記作家のガイルズ・ブランドレス氏の著書『Elizabeth: An Intimate Portrait(原題)』には、側近から侵入者の件を知らされた際のエリザベス女王の“反応”が記されている。同著によると、70年間の在位期間中に数々の危機を乗り越えてきたエリザベス女王は、事件のことを聞いてもとくに動揺する様子もなく、「あら、そう。クリスマスが台無しになるところでしたね」とだけ返したという。
かなりドライな反応だが、エリザベス女王の生前のエピソードを数多く知るブランドレス氏は、とくに印象に残っていることに女王の「辛口でドライでユーモラスなものの見方」を挙げていたので、ある意味、女王らしい反応なのかもしれない。
ちなみに、チャールズ国王をはじめとするロイヤルファミリーのメンバーは、今年、エリザベス女王が亡くなってから初めてのクリスマスを迎えるが、3年ぶりにサンドリンガム・ハウスでクリスマスを過ごす予定だと伝えられている。(フロントロウ編集部)