『トップガン マーヴェリック』で大変だったシーンを監督が明かす
2022年最大のヒット映画『トップガン マーヴェリック』の見どころといえば、やはりリアルな飛行シーン。本作で主演のトム・クルーズはほとんどのスタントを自らこなし、若手パイロット役のキャストたちも過酷なトレーニングに耐え、実際に戦闘機に乗って撮影を行なったことで知られる。
しかし、本作でメガホンを取ったジョセフ・コシンスキー監督に“最も撮影が難しかったシーン”を聞くと、意外な答えが返ってきた。真っ先に浮かぶのは飛行シーンだが、監督によると、トム扮するマーヴェリックとペニーがヨットに乗っているシーンが一番大変だったという。コシンスキー監督は、米The Wrapのインタビューでその理由をこう説明。
「ヨットのシーンが、ある意味で最も難しいものでした。というのも、私たちがコントロールできない部分が多かったからです。あのシーンを素晴らしいものにするためには風が必要で、風を探しに行く必要がありました。その努力は、映画を観たお客さんにも伝わったと思います。あらかじめセッティングして撮ったものではないからこそ、人々は反応を示すのだと思います。この映画は、実際に現場に行って、できる限りリアルに撮影した映画です。そして、それは見ている人にも伝わります」
We don’t sail boats, we land on them. �
— Top Gun (@TopGunMovie) September 5, 2022
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ちなみに、コシンスキー監督は米Colliderのインタビューでもこのシーンについて触れており、「映画に採用されたのは3回目に撮影されたものです。1回目にロングビーチの沖合で撮影したときは、無風でした。2回目にサンディエゴの沖合で撮影したときも、無風でした。そして、3回目に湾内でいつも風が強いサンフランシスコまで行って、ようやく望んでいたとおりのシーンが撮影できました」と明かしている。
なお、最も撮影が難しかったのは航海シーンだが、最もクレイジーなシーンは、マーヴェリックが2分15秒でコースを飛んでミッションが可能であることを証明するシーンだそう。(フロントロウ編集部)