『ゲーム・オブ・スローンズ』や『The Last of Us』などの出演作で知られる子役出身の俳優ベラ・ラムジーが、ジェンダー・フルイドであることをカミングアウトした。(フロントロウ編集部)

ベラ・ラムジーがジェンダー・フルイドであることを公表

 ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のリアナ・モーモント役でデビューし、現在、大ヒットゲームをドラマ化した『The Last of Us』にエリー役で出演するベラ・ラムジーが、「ジェンダー・フルイド(gender fluid)」であることを告白した。

画像: ベラ・ラムジーがジェンダー・フルイドであることを公表

 ジェンダー・フルイドは、性自認が液体(fluid)のように流動的に変わる人のこと。つまり、自分は男/ 女とはっきりと自身のジェンダーを固定せず、その時々によってさまざま変わることを示す。

 第28回クリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)で、映画『少女バーディ ~大人への階段~』の主人公キャサリン/バーディ役でベスト・ヤング・パフォーマー賞(Best Young Performer)にノミネートされたベラは、授賞式の数日前に実施された米The New York Timesのインタビューで、性別にとらわれない部門でノミネートされたことへの喜びをあらわにすると同時に、こう語った。

 「私の性別はいつもとても流動的だったと思います。誰かが私のことを『she(彼女)』『her(彼女の)』と呼んでもなんとも思わないけど、『he(彼)』と呼ばれると、ちょっとワクワクするのは自分でもわかっていました」

 また、ベラは、性別を記入する欄に選択肢があれば「ノンバイナリー(※)」にチェックを入れるが、「私は(性別は関係なく)ただの人間です。ジェンダーを特定されるのはあまり好きではありませんが、代名詞についてはそれほど気になりません」と付け加えている。
※binary(2元)とnon(ではない)という英語から作られた言葉ノンバイナリー(nonbinary)は、男女どちらかという2元の考えに当てはまらない人たちを表す。

 ちなみに、The New York Timesのインタビューが掲載された直後にインスタグラムを更新したベラは、「彼らは、私が自分らしくいられる安全な場所を作ってくれました。それがどれほどありがたいことか、自分でも気づいていませんでした」と、取材に携わったライターやカメラマン、ヘアメイクアップアーティストらに感謝した。(フロントロウ編集部)

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