イギリス王室のヘンリー王子が、回顧録『Spare(原題)』にロイヤルファミリーの安全を脅かす“重要な情報”を書いたとして非難されている。(フロントロウ編集部)

ヘンリー王子の暴露本に書かれた“重要な情報”とは

 2020年3月末をもってイギリス王室を離脱したヘンリー王子が、半生を綴った回顧録『Spare(原題)』を出版した。『Spare』には、ヘンリー王子や彼の妻であるメーガン妃に関する話だけでなく、父チャールズ皇太子や兄ウィリアム皇太子をはじめとするロイヤルファミリーの話も多く含まれており、物議をかもしている。

画像: ヘンリー王子の暴露本に書かれた“重要な情報”とは

 そんななか、スコットランドヤード(ロンドン警視庁)の元王室警備部長だったダイ・デイヴィス氏が、同著にある情報をのせたヘンリー王子を「愚か者」と非難した。

 デイヴィス氏が問題視しているのは、どこに何があるといったロイヤルファミリーの住居のレイアウトに関する詳細な情報。ヘンリー王子は『Spare』のなかで、バルモラル城にある故エリザベス女王の寝室の場所や、チャールズ国王が皇太子時代に暮らしていたクラレンス・ハウスの入り口からプライベートな居室までの道順や正確な階段の数まで記しており、さらにシニアメンバーだった頃に電子追跡装置やパニックアラームをつねに携帯していたことや、自身の警護チームがどのように行動し、対応したかまで詳しく説明していた。

 英The Telegrpahのインタビューに応じたデイヴィス氏は、『Spare』に書かれている内容のなかには間違った人の手に渡ると「危険」なものもあると主張。さらに、「バッキンガム宮殿が大小に関わらず、警備の詳細を一切語らないのには理由があります。(ヘンリー王子は)様々な王室の住居のレイアウトや、個人的な警護部隊について説明することで、王室の安全を損ないました」、「これらの事実は、私に大きな懸念を抱かせ、ヘンリー王子の現在の警護チームにも大きな懸念を抱かせるでしょう。プライベートであれ何であれ、彼を保護する仕事に問題が出てくるのです。王室の内幕をこんな風に暴露するのは愚か者だけです」とヘンリー王子を痛烈に批判した。(フロントロウ編集部)

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