米企業マース インコーポレイテッドがM&M'Sのアイコニックなキャラクターであるスポークスキャンディの使用を無期限で停止することを発表。その背景には、カルチャー・ウォーというアメリカが抱える問題があった。経緯を解説。(フロントロウ編集部)

M&M'Sがスポークスキャンディの使用を無期限で休止することを発表

 アメリカの大手食品会社であるマース インコーポレイテッドが現地時間1月23日、M&M'Sのアイコニックなキャラクターである「スポークスキャンディ」の使用を「無期限で休止」することを発表した。

画像1: @M&M'S/Twitter
@M&M'S/Twitter

 「M&M'Sからのメッセージ」と銘打たれた声明のなかで、マース社は次のように綴っている。「アメリカ、話し合いましょう。昨年、私たちは愛すべきスポークスキャンディたちにいくつかの変化を加えました。私たちとしては、それに気づく人がいるか分かりませんでした。だからこそ、それがインターネットを壊すことになるなんて思ってもいなかったことは言うまでもありません。しかし、今は理解することができます。キャンディが履く靴ですら世論を二分しかねないということを。そしてそれは、人々を一つにすることだけを望んでいるM&M'Sとしては最も望んでいないことでした。従って、私たちはスポークスキャンディたちの活動を無期限に休止することを決めました」。

 今回、キャンディたちに代わって新たにM&M'Sの宣伝を担当するスポークスパーソンも発表されており、米人気テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』への出演や映画『魔法にかけられて2』などで知られる俳優のマーヤ・ルドルフが、“Chief of Fun(チーフ・オブ・ファン/楽しさの責任者)”に就任することが併せて発表された。

画像2: @M&M'S/Twitter
@M&M'S/Twitter

 マース社は「彼らのポジションに就任する、アメリカが同意してくれるであろうスポークスパーソンを誇りを持って紹介します。愛すべきマーヤ・ルドルフです。ミズ・ルドルフであれば、誰もが居場所を感じることのできる世界を創り出せる楽しい力を持っていると、私たちは自信を持っています」と声明に綴って、今後はマーヤがM&M'Sのスポークスパーソンを務めることを明らかにした。

This article is a sponsored article by
''.