『トップガン マーヴェリック』監督が撮影の裏話を明かす
3月に授賞式が開催される第95回アカデミー賞で作品賞を含む5部門でノミネートされた、映画『トップガン マーヴェリック』でメガホンを取ったジョセフ・コシンスキー監督が、米Deadlineのインタビューで撮影の裏話を明かした。
『トップガン マーヴェリック』は米海軍と緻密に協力して撮影したことで知られるが、コシンスキー監督によると、極秘の軍事基地を訪問した際に「写してはいけないもの」を撮影してしまい、海軍関係者にカメラを没収されるトラブルが起きていたという。
「私は幼い頃から航空がとても好きでした。模型飛行機や複雑なラジコン飛行機を作っては、あちこちに飛ばしていました。(中略)監督をしていると、海軍用語でいうところの『Subject Matter Expert/SME(内容領域専門家)』になることができるんです。おかげで、ほんの数年ですが、海軍に入るという夢を実現することができました。一般人は行けない場所に行き、一般人は見れないものを見ました。カメラを没収されたこともありました。(写真のデータを)消去されました。何枚か写真を撮ったのですが、もしかしたら写してはいけないものを写してしまったのかもしれません。私のカメラは、写真が入っていない状態ですぐに返却されました」
“何”がダメだったのかはコシンスキー監督もわかっていないようだったが、データを消去されたということは、写してはいけないものが監督のカメラの中に入っていたことは間違いない。
ちなみに、コシンスキー監督にとって、海軍と一緒に仕事をするのはまさに夢が叶った瞬間だったそうで、「(米海軍の施設がある)チャイナレイクに行き、極秘の格納庫で撮影することができました。それもこれも、本物を追求するためだったんです。ハリウッドでデザインされたセットとは思えないほど、見ていて実感が湧くのではないでしょうか。そこにはリアリティがあります。実際に秘密裏に機体を作っている技術者とコラボレーションしたのです。まさに夢のような時間でした」と語っている。(フロントロウ編集部)