パリとアメリカのディズニーパークが新たなアリエル役のキャストの募集を開始
日本で6月9日（金）に公開を迎えるディズニーの新作実写映画『リトル・マーメイド』。1991年に公開された名作アニメーション『リトル・マーメイド』をついにディズニーが実写化する同作では、黒人である俳優／シンガーのハリー・ベイリーが演じることが話題になっているが、新作の公開に合わせて、海外のディズニーパークが新たなアリエル役のキャストを募集している。
フランスにあるディズニーランド・パリは現在、ディズニーの求人サイト「Disney Careers」でアリエル役の新キャストを募集しており、募集要項には「実写版のアリエルに似ているパフォーマーを募集しています」と記されている。
また、アリエルについては「好奇心旺盛で大胆なマーメイドのプリンセスであるアリエルは、人間たちが住む世界に魅了されています。陸の上であれ、海中であれ、2つの世界は違わないのだということを知り、彼女は2つの世界を繋げたいと願っています。アリエルは来たる実写版『リトル・マーメイド』に登場します」と記されており、募集要項には肌の色などの記載などはないものの、実写版に主演するハリーと似たキャストを募集していると見られる。
今回の募集に応募できるのは157センチ〜168センチの女性もしくはノンバイナリーのパフォーマーで、英語もしくはフランス語を話せることが条件として記載されている。
また、実写版『リトル・マーメイド』のアリエルと明記はされていないものの、米フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでも、新たにアリエル役のキャストが募集されている。
ハリーがアリエルを演じることをめぐっては、彼女の人種を理由に一部の人たちから批判の声もあったが、昨年9月に開催されたD23 Expo 2022でハリーがアリエル役としてファンの前に初めて登場したときには、会場が大歓声と拍手に包まれた。また、予告編が公開された際には、それを見た黒人の子どもたちの嬉しそうな反応も話題になった。
アリエルになるのに肌の色は関係なく、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャー・プロダクションのショーン・ベイリー社長は、昨年シンガポールで開催されたコンテンツ・ショーケースでハリーについて「申し分のないほどに、彼女はアリエルだった」と語っていた。今回、実写版の公開と合わせてディズニーパークにもハリーと同じような新たなアリエルが登場することは、レプリゼンテーションを実現していく上で大きな意味を持っている。（フロントロウ編集部）
