ヘンリー王子夫妻の子どもたちが「王子」と「王女」の称号を名乗る
イギリス王室のチャールズ国王の次男ヘンリー王子とメーガン妃が、現地時間3月3日に米カリフォルニア州ロサンゼルスで長女リリベットの洗礼式を行なったことを明らかにすると同時に、今後、長男のアーチーとリリベットが「王子」と「王女」の称号を使用することを発表した。
イギリス王室における「王子」、「王女」という称号の付与には、ヘンリー王子の高祖父にあたるジョージ5世が1917年に制定した“男性直系の息子の孫たちまでが称号の恩恵を受けられる”という制限があり、女性であるエリザベス女王のひ孫にあたるアーチーとリリベットには、「王子」と「王女」の称号は与えられていなかった(※)。しかし、昨年9月、エリザベス女王の逝去に伴ってチャールズ国王が王位を継承したことによって、儀礼上、国王の孫にあたるアーチーとリリベットは王子と王女の称号を与えられる権利を得た。
※この称号の制限はエリザベス女王の意思により無効にできるため、ウィリアム皇太子とキャサリン妃の子どもであるジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子はこの称号を得ている。
ヘンリー王子夫妻は2020年3月末をもって王室を離脱して以降、王室の品位を貶めるような言動を繰り返していることから、称号が与えられる可能性は低いとの見方もあったが、夫妻の代理人は声明のなかで「祖父(チャールズ国王)が君主になって以来、子どもたちの称号は生まれながらのものです。この件については、すでにバッキンガム宮殿とのあいだで話がついています」と、称号をめぐる問題が解消されたことを強調。
ちなみに、米Peopleによると、「王子」と「王女」の称号は公の場でのみ使用され、日常生活では使用されないとのこと。また、現在、王室の公式サイトでアーチーは「Master Archie Mountbatten-Windsor(マスター・アーチー・マウントバッテン=ウィンザー)」、リリベットは「Miss Lilibet Mountbatten-Windsor(ミス・リリベット・マウントバッテン=ウィンザー)」と表記されているが、近いうちに「王子」と「王女」の称号を反映するためにサイトを更新する予定だとPeopleは伝えている。(フロントロウ編集部)