子役としてキャリアをスタートさせたクリスティーナ・リッチが、若手時代にセックスシーンを強要された経験を明かした。(フロントロウ編集部)

クリスティーナ・リッチ、業界の闇を明かす

 映画『アダムス・ファミリー』や『キャスパー』の子役として有名になり、成長してからも『バッファロー'66』や『ペネロピ』などでファンの心を掴む演技を見せてきたクリスティーナ・リッチ。最近ではドラマ作品への出演も増えており、『ウェンズデー』や『イエロージャケッツ』で人気を博している。

 アメリカで3月24日からシーズン2が放送開始となる『イエロージャケッツ』は、25年前に飛行機墜落事故に遭った高校女子サッカーチームの少女たちの今と現在が交差するサバイバル・サスペンス。事故を生き残り、森の中で1年7カ月もの壮絶な経験をした少女たちは、そこで起こったことについて25年もの間口を閉ざしていたが、大人になった彼女たちの元に謎のはがきが届き…。

 本作でクリスティーナは、メインキャラクターの1人であるミスティの現在を演じ、25年前のミスティは若手俳優のサミー・ハンラティが演じた。そして、現在を演じる俳優たちは、過去を演じる若手俳優たちと交流するなかで、業界の変化を感じて嬉しく思っているという。米トーク番組『The View』で、クリスティーナがこんなことを語った。

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 「私たちが経験しなければいけなかったことを、子どもたちは必ずしも経験しなくても良いというのは素晴らしいことです。彼女たちは、『このセックスシーンはしたくない』『裸にはならない』と言えます。私たちには許されなかった境界線を設定することを、彼女たちはすることができる。私自身は、セックスシーンのやり方を嫌がった時に、(しなければ)訴えると脅されたことがあります。そのような環境の変化を見るのは素晴らしいです」

 クリスティーナが業界に身を置くようになった1990年代は、今よりも男尊女卑は酷かった。彼女は『アダムス・ファミリー2』のプロモーションを行なっていた13歳の頃に、メディアから「生理はもう来たか」と聞かれた経験を明かしている。また、彼女の代表作である『バッファロー'66』は、今見れば物議を醸すストーリーラインだ。

 労働時間や契約など、まだまだ改善されるべき問題は多い映像業界だが、女性に対する性搾取や性暴力、レプリゼンテーションについては、変化がみられる。また、自分たちが経験した苦労を次世代にも押しつけようとする大人もいるが、クリスティーナのように喜べるのは素晴らしいこと。

(フロントロウ編集部)

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