リンジー・ローハンやオースティン・マホーンなど8人のセレブたちが、仮装通貨を違法に宣伝した罪で米国証券取引委員会(SEC)から起訴された。(フロントロウ編集部)

リンジー・ローハンやオースティン・マホーンなど8人が起訴

 今回の事件でSECに起訴されたセレブは、俳優のリンジー・ローハン、シンガーのオースティン・マホーン、ラッパーのソウルジャ・ボーイ、インフルエンサーのジェイク・ポール、ラッパーのリル・ヨッティ、ミュージシャンのNE-YO、シンガーのエイコン、アダルト映画女優のケンドラ・ラスト。

画像: リンジー・ローハンやオースティン・マホーンなど8人が起訴

 SECによると、リンジーらは報酬を受け取る代わりにTRXやBTTのような仮装通貨を公式SNSで宣伝したものの、報酬を受け取っていることも、報酬額の内容も明らかにしていなかったという。ただ、リンジーの代理人は「この件について2022年3月に連絡を受けました。開示義務について知らなかったのです」と、故意的にやったことではないと主張している。

セレブたちにはどのような罰が待っている?

 事件に関与したセレブたちは、オースティン・マホーンとソウルジャ・ボーイを除く全員が、合計40万ドル以上の和解金を支払ったそう。和解には、罪を認める内容は入っていないという。

 和解額はそれぞれで異なり、フォロワーに投資を促すメッセージを投稿した際に840万人のツイッターフォロワーがいたリンジー・ローハンは、SECに1万ドルを払い、罰金としてさらに3万ドルを支払ったという。一方、インスタグラムだけで2000万人のフォロワーがいるジェイク・ポールは、10万ドル以上を支払うよう命じられたとされている。

米国証券取引委員会が突如として一斉起訴した理由は?

 暗号通貨市場はここ数年で飛躍的な成長を遂げ、何百万人もの投資家を魅了してきた。一方で、その急速な拡大とともに、米国証券取引委員会(SEC)は市場の潜在的なリスクについて懸念を強めており、取り締まる姿勢を強めてきた。

画像: FTXの元CEOサム・バンクマン=フリード

FTXの元CEOサム・バンクマン=フリード

 そんななか、2022年12月に世界第2位の暗号資産取引所であるFTXが破産。CEOのサム・バンクマン=フリードは詐欺やマネーロンダリングなどの容疑で刑事告発されている。この一件をきっかけに、仮装通貨市場への規制を求める声はさらに増加。

 そんな情勢のなか、SECは、広告であることを開示せずに仮装通貨を宣伝する著名人たちを起訴。その事実をプレスリリースで全世界に公開して、規制を強めていく姿勢を見せた。(フロントロウ編集部)

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