ハリー・スタイルズとアレッサンドロ・ミケーレとの出会い
無期限で活動を休止しているワン・ダイレクションのメンバーで、現在はソロとして活躍しているハリー・スタイルズは、第65回グラミー賞で年間最優秀アルバム賞を含む2部門で受賞するなど音楽面で功績を残す一方、ファッション界でも影響力のあるパワードレッサーとして知られている。
ハリーがパワードレッサーとして成長できた裏には、ある人物との出会いも欠かせない。
それは、グッチ(Gucci)の元デザイナーであるアレッサンドロ・ミケーレ。アレッサンドロはこれまでに何度もハリーの衣装を手がけたことがあるうえ、ハリーとグッチのコラボであるHAHAHA Collectionを実現させた。
ファッションの祭典であるメットガラでも一緒に登場し、今ではかなり仲が良い2人だが、アレッサンドロは最初、ハリーと会うのは気が向かなかったという。
アレッサンドロは以前、ハリーとの出会いについて「ハリーに初めて会ったとき、彼はソロ活動を始めたばかりで、私はグッチでキャリアをスタートしたばかりでした。彼は衣装を選ぶために私に会いたいと言ってきたのです。私は、彼がボーイズバンド発のシンガーだと思っていたので、そんなことをしている暇はないと、無下に扱おうと思っていました。でも、彼が素晴らしいフェイクファーのコートを着て、ミーティングに来たんです。一瞬で考えが変わりました。それが私たちの友情の始まりです」と、当時のことを米Vogueで振り返った。
アレッサンドロと会った時にハリーがどのようなフェイクファーコートを着用していたかは分からないが、そのフェイクファーコートがハリーの運命を変えた1枚となった。