女性の性を取り巻く物語を変える
シンガーとして女性の強さも弱さも含めたパワフルさと体言してきたシンガーのクリスティーナ・アギレラが、新たなビジネスに乗り出した。キャリアの中で、自分の経験を音楽にアウトプットして女性をエンパワーしてきたクリスティーナにとって、今回のブランド立ち上げは自然な流れといえる。
「私はこの42年間で、自分のヴァギナのことをよく知るようになりました。そして、文字通り、年を重ねるごとに快感のポイントが増え続けるのです。それは、私が本気で気づいたことです。私の膣の周りには、オーガズムを感じることができる4つの異なる場所がある。それが私の真実です」とPeopleに語ったクリスティーナにとって、性について言及することは、私生活においても仕事においても抵抗のないことだった。
一方、社会では、女性は時に「女性のセクシュアリティがどういうものであるか」という特定の概念を強制的に与えられる傾向にあることと、世の中に出回っている「女性のため」とうたわれた製品の多くは、男性が率いるビジネスによって作られていることに疑問を感じていたという。Playgroundにひかれた理由には、そのような背景があった。
今回クリスティーナは、共同創設者兼 CEOであるキャサリン・マギー、および共同創設者兼最高製品責任者であるサンディ・ブコビッチと協力してPlaygroundを設立。クリスティーナは共同創設者兼ブランドのアンバサダーとしてビジネスに参加していく。
Playgroundの商品は、「Love Sesh」「Date Night」「Mini Escape」「After Hours」という4つの水溶性ラブローション。女性の体に優しいことを第一に考えられた商品の成分は、全て植物由来のヴィーガンフレンドリー。ヒアルロン酸・ビタミンE・竹エキスなどが配合されている。
ブランドの設立に合わせ、クリスティーナはインスタグラムで女性たちにこう呼びかけている。
「私は自分のキャリアを通して、すべての人を勇気づけてきましたが、特に女性が自分のセクシュアリティを自身のものとしてパワーを感じられるようにと願ってきました。自分自身を好きになればなるほど人生は良い方向に向かっていき、その全ての所有権を手に入れることができます。私はPlaygroundの共同創設者であることを誇りに思います。女性たちから生まれたこの素晴らしいブランドは、セクシャルウェルネス製品をより身近なものにし、全ての人に楽しみを与えることにコミットしています」
「セックスは全ての人の健康にとって欠かせないものです。Playgroundは、大切にケアする場所は顔や髪の毛だけではなく、全身であるということを思い出してもらうために存在します」
(フロントロウ編集部)