ドウェイン・ジョンソンとアウリィ・クラヴァーリョがプロデュース!
オーロラ姫、シンデレラ、ベル、ジャスミン、ムーラン、アリエル、白雪姫に続いて、『モアナと伝説の海』のモアナが新たに実写化されるディズニー・プリンセスとなる。
2016年に公開された『モアナと伝説の海』は、太平洋の島々を舞台に、自分の運命を見つける勇敢なモアナ(アウリィ・クラヴァーリョ)が、伝説の半神マウイ(ドウェイン・ジョンソン)と共に、故郷を救うために神秘的な海を旅する姿を描いた作品。
家族愛や自己発見、環境保護といった普遍的なテーマを織り交ぜながら、古代ポリネシアの文化や神話を緻密に研究し、リッチでオーセンティックな世界観を展開していることが高く評価され、世界興収は6億6400万ドル(当時の為替で約730億円)に達した。
オリジナル版では、アウリィ・クラヴァーリョの繊細で力強いボーカルがモアナの成長を見事に表現し、ドウェイン・ジョンソンがマウイの独特のユーモアと温かさを表現し、この2人の掛け合いが観客の心をつかんだが、実写版ではドウェインとアウリィの両者がエグゼクティブ・プロデューサーを務めるという。さらに、オリジナル版で脚本を務めたジャレド・ブッシュも何かしらの形で製作に参加する。
ハワイのビーチから娘たちと一緒に『モアナと伝説の海』の実写化をアナウンスしたドウェインは、「モアナの美しい物語を実写版として大スクリーンにもたらすことができて、謙虚な気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです」と語り、サモア系の血をひく自身のルーツに触れ、「この物語は私の文化であり、私たちの民族の優しさと戦士の強さを象徴するものです。マウイと再会する一生に一度のこの機会は、私の亡き祖父、ピーター・メイビアのマナと精神にインスパイアされたものであり、私にとって非常に深いものなのです。なぜなら、ポリネシア人としての私たちの核である音楽とダンスの領域ほど、私たちの民族の物語、私たちの情熱、そして私たちの目的を称えるのに最適な世界はないのですから」と続けた。
ドウェインがそう言うように、オリジナル版は息を呑むような美しいビジュアルと、心に響く物語、そして、リン=マニュエル・ミランダによる感動的な楽曲が、ポリネシア文化の魅力を世界中に広める役割を果たし、文化的多様性の素晴らしさを語った。実写版でもサモア系のクリエイターが起用されるようで、『モアナと伝説の海』のそのレガシーは実写版でも引き継がれるのだろう。
ちなみに、ディズニーでは人気アニメの実写化を進めているが、21世紀に公開されたディズニーアニメの実写化は今回が初。これをきっかけに、『アナと雪の女王』や『塔の上のラプンツェル』といった、21世紀の人気作品の実写化の可能性が広がった。(フロントロウ編集部)