Photo:©︎1492 PICTURES/HEYDAY FILMS/WARNER BROS / Album/Newscom
『ハリー・ポッター』シリーズのドラマ化が正式に決定した。新キャストで原作小説全7巻を描く予定だという。(フロントロウ編集部)

ドラマ版『ハリー・ポッター』がついに始動

 以前から制作の噂があった『ハリー・ポッター』シリーズのドラマ化が正式に決定したことが明らかになった。原作者のJ・K・ローリング氏も製作総指揮のひとりに名を連ねており、米Varietyによると、現在、映画版『ハリー・ポッター』全8作品をプロデュースしたデヴィッド・ハイマン氏にも製作総指揮として加わってもらえるよう交渉中だという。

 以下、米HBO Maxが公開したティザー映像。

 今回、音楽に関する発表はとくになかったが、映画版の楽曲をティザー映像に使用しているということは、ドラマ版でも映画版と同じテーマ曲が使われる可能性が高い。

 映画版のもとになったローリング氏の原作は『ハリー・ポッターと賢者の石』、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』、『ハリー・ポッターと死の秘宝』の全7巻からなるが、ドラマ版は映画と同じく原作がベースになるそうで、1シーズンにつき本1冊を描く予定だという。ただし、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーはこのドラマを「10年にわたるシリーズ」と表現しているので、一部のタイトルは前編と後編で2つのシーズンに分けて描く可能性も考えられる。

画像: ©︎1492 PICTURES/HEYDAY FILMS/WARNER BROS / Album/Newscom

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 映画版では、主人公のハリー・ポッターをダニエル・ラドクリフ、ハリーの親友のロンをルパート・グリント、同じくハリーの親友で優等生のハーマイオニーをエマ・ワトソンが演じて一躍人気俳優の仲間入りを果たした。ドラマ版では、新たなハリー、ロン、ハーマイオニーがキャスティングされる。

 ドラマ版『ハリー・ポッター』は、アメリカではHBO MaxとDiscovery+を統合した新ストリーミングサービス「Max」で配信されることになっている。全世界での配信を予定しているそうで、まだ発表されていないが、日本ではHBO Maxとパートナーシップを結んでいるU-NEXTで配信される可能性が高い。

 ちなみに、発表後に行われた報道陣との質疑応答で、トランスジェンダーをめぐる発言や見解が物議を醸しているローリング氏が関与することで、シリーズの人材確保に悪影響を与えるのではという指摘があったが、HBOとMAXの会長兼CEOであるケイシー・ブロイズ氏は、「ここはそういう(質問に答える)場ではないと思います。これはオンライン上の話であり、非常にニュアンスが複雑で、私たちが口を挟むようなことではありません。私たちが優先するのは、スクリーンに映し出されるものです。もちろん、『ハリー・ポッター』のストーリーは、愛と自己受容をテーマにした、とても肯定的でポジティブなものです。それが私たちの優先事項であり、スクリーンに映し出されるものです」と答えるにとどめ、明確な言及を避けた。(フロントロウ編集部)

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