ヘンリー王子から“悪者扱い”されたカミラ王妃
数週間後に戴冠式を控えるイギリス王室のチャールズ国王の妻カミラ王妃が、自身にとって義理の息子にあたるヘンリー王子から言われた言葉に傷ついていると、王妃の友人が英The Sunday Timesに明かした。
カミラ王妃とチャールズ国王は、国王が独身の頃から交際しており、故ダイアナ元妃と国王が結婚してからも関係が続いていたとされている。そういった事情から、カミラ王妃は長年、ダイアナ元妃とチャールズ国王の結婚生活を破滅に追いやった張本人として厳しい批判にさらされてきた。そして、そんなカミラ王妃に対して、チャールズ国王とダイアナ元妃の子息であるヘンリー王子が複雑な感情を抱いていたことは言うまでもない。
今年1月に出版した回顧録『Spare(原題)』で、ヘンリー王子は兄のウィリアム皇太子と父チャールズ国王にカミラ王妃と“再婚しないでほしい”とお願いしたことを明かしたほか、カミラ王妃が個人的なPRのために自分と兄のウィリアム皇太子を利用した(=自分たちの情報をマスコミにリークした)と非難。
さらに、『Spare』の中でカミラ王妃のことを「危険な存在」と表現したことについて、米ドキュメンタリー番組『60 Minutes(原題)』に出演した際に“何が危険なのか”と聞かれたヘンリー王子は、「彼女(カミラ王妃)は悪役であり、両親の結婚生活で“3人目”でした。彼女は自分のイメージを回復させる必要があったのです。そのためにイギリスのマスコミに人脈を築き、危険な存在になっていたのです。両者とも情報を交換することに積極的でした。家族には上下関係があり、彼女はいずれ王妃になる身でしたから、そのために犠牲者が出るのは当然でした」と答えた。
The Sunday Timesの取材に応じたカミラ王妃の親友であるレディ・ランズダウンによると、王妃はヘンリー王子のこれらの発言に心を痛めていたそうで、「もちろん彼女は悩んだし、傷つきましたと同メディアに語った。ただし、これまでに数々の苦難を乗り越えてきたカミラ王妃はそんなことでめげるような性格ではないそうで、王妃のことをよく知るレディ・ランズダウンは「彼女はものともしていません。『騒がなければ、そのうち落ち着く。言わぬが花』というのが彼女の哲学なんです」と付け加えている。(フロントロウ編集部)