リナ・サワヤマの「This Hell」が東京レインボープライドのテーマソング
新潟県出身で、現在はイギリスを拠点に活動しているシンガーであるリナ・サワヤマは、2022年8月に開催されたサマーソニックで圧巻のステージを披露し、2023年には東京、名古屋、大阪で初のジャパンツアーを開催。
そんなリナは、クィア(※)ということを公言しており、日本で公演を行なった際もLGBTQ+の権利について話している。そのこともあってか、楽曲「This Hell」が、 4月22日(土)・4月23日(日)に代々木公園にて開催される「東京レインボープライド2023」のテーマソングに決定した。
※ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダー、クロスドレッサー(自身の性を表現するにあたり、異性装を行う人)などを包括する概念。
しかしリナは日本でクィアの権利について話したせいで、批判されたとAllureのインタビューで明かした。
リナはサマソニに出演した際や、日本のツアーでもLGBTQ+の権利について話していたが、その言動が保守派から反発を得たようで「最近、私は日本におけるクィアの権利について発言しました。それに対して私に出た主な批判は、『なぜ音楽が政治的でなければならないのか?音楽は非政治的な空間だ!』というものでした。私はただ、LGBTQの権利は人権であると言っただけです。日本にはクィアの人に対する保護がない。婚姻法もない。ヤバいですよね」と振り返った。
そもそも音楽は歴史的に、反体制や反戦など、反発表現として使われてきたため「非政治的な空間」という意見には反対意見も多そうだが、リナはそれ以前に、LGBTQ+の権利はそもそも政治ではなく人権なのだときっぱりと語った。(フロントロウ編集部)