戴冠式当日にアンドルー王子のドキュメンタリー番組を放送
5月6日(現地時間)に行われるイギリス王室のチャールズ国王の戴冠式の裏で、故エリザベス女王の次男で国王の弟であるアンドルー王子のスキャンダルを解明する2部構成のドキュメンタリーシリーズ『Andrew – The Problem Prince(原題)』(各60分)を放送すると、英公共テレビ局のチャンネル4が発表した。
アンドルー王子は、性的人身取引で起訴されるも勾留中に自殺したアメリカの大富豪ジェフリー・エプスタインと親交があり、同氏の斡旋によって関係を持った女性(当時17歳)から2022年に性的暴行で訴えられた。女性とはすでに示談が成立しているが、告訴されたことを受けて、フルタイムで公務を行なうワーキング・ロイヤル(Working Royal)として活動することを禁止されたアンドルー王子は、軍の名誉職や慈善団体などの後援者としての役職をエリザベス女王に返上。「殿下」の称号も事実上剥奪された。
チャンネル4によると、『Andrew – The Problem Prince』では、アンドルー王子の子ども時代や軍時代などの過去を振り返るとともに、王子を取り巻くいくつかのスキャンダルを掘り下げるという。
なお、チャンネル4ではこのほかにコメディアンの視点から王室の歴史と現代の出来事を紹介する特別番組『Frankie Boyle’s Farewell to the Monarchy(原題)』や、アンドルー王子を風刺したミュージカル番組『Prince Andrew: The Musical(原題)』、ハリー・エンフィールドがチャールズ国王を演じたパロディドラマ『The Windsors(原題)』が戴冠式当日に放送される。
これらのプログラムは“戴冠式を見たくない”という人たちに向けたものだそうで、チャンネル4は「国王陛下と女王陛下の戴冠式が来月に迫っていますが、チャンネル4はまったく異なる方法でこの機会を祝うことにしています」とコメントしている。(フロントロウ編集部)