固形タイプのシェービング用ケア製品が海外でトレンド入り
カミソリなどを使ったボディの毛の自己処理では、肌の乾燥や剃り残し、埋没毛といったトラブルもつきもの。そんなトラブルを防ぐ役割を果たしてくれるのが、シェービング用のケア製品。
シェービングクリームやシェービングフォームなどがあるケア製品は、肌とカミソリの間のクッション的な働きをしてくれるアイテムで、カミソリ負けや埋没毛、皮膚の炎症を予防し、ケア後の肌トラブルも防いでくれる。
とくに海外ではシェービング用のケア製品の需要が高く、バリエーションもかなり豊富。さまざまなアイテムが登場しているなかで、今人気が劇的に高まっているのが固形タイプのケア製品。
石鹸のようなバータイプ「シェービングバー」やスティックタイプ「シェービングスティック」など、固形状のシェービング用ケア製品が人気を集めている。海外で固形タイプのケア製品が人気を集めているのはなぜなのか、その理由に迫る。
環境への負荷を大幅に抑えられる
新たな形状の製品が話題になっていると聞くと、機能性などに違いがあるのかなと思うけれど、じつは基本的に機能性や使い心地などは同じ。
スティック状のパーソナルケア製品を専門に取り扱うブランドWYOSの創設者であるウェンディ・チャーランド氏は、「固形のシェービング用ケア製品は、クリームやフォームなどと同じように使えて、機能性も基本的には同じです」と米Pure wowで説明。ではなぜ人気かと言うと、環境への負荷が大幅に抑えられるから。
バータイプやスティックタイプといった固形の製品は、ほかのタイプ製品にくらべて製造時の水の使用量を大幅に減らすことができる。これは、地球の貴重な資源である水の節約につながり、環境への負担が軽減される。
海外では、美容製品の原材料や製造のために膨大に使用されている水の消費を減らそうというムーブメント「ウォーターレス・ビューティ」が盛り上がりを増していて、その影響でシェービング用のケア製品でも固形タイプがトレンド入りしているよう。
また製品自体に水を含まないことで結果的に軽量化とコンパクト化が可能になり、輸送の際のCO2排出量も削減できるのだという。
さらにそれだけでなく、固形状であることで容器をサステナブルにすることも可能に。実際に固形のシェービング用ケア製品では、プラスチックを使わず紙パッケージを採用した製品も多く、できるだけサステナブルな製品を選びたいという人に支持されている。
持ち運びしやすく旅行にもぴったり
固形のシェービング用ケア製品が人気を集めるもうひとつの理由が、持ち運びのしやすさ。チャーランド氏は、「固形であることでバッグの中で漏れる心配が一切なく、軽くてコンパクトでもあるので旅行に持っていく人も増えています」と説明。
カミソリと一緒にシェービング用ケア製品を持っていきたいというとき、フォームやクリームといった製品は重く大きく、さらに漏れる心配もあるけれど、固形ならその心配が一切ないため便利だと支持する声が多くなっているという。
海外で人気が高まっている固形タイプのシェービング用ケア製品。日本では今のところ購入できるアイテムは少ないけれど、固形のシャンプーなどは増えてきているので今後増えてくるかもしれない。(フロントロウ編集部)