海外で話題の生理痛を軽減するウェアラブル端末「アルテミス」。鎮痛剤の代わりになるかもしれない、次世代の生理痛対策製品をご紹介。

海外で注目の新しい生理痛対策「アルテミス(ARTEMIS)」

 月経にまつわる困りごとのなかでも、生理痛に悩まされている人は多い。「アルテミス(ARTEMIS)」は、そんな生理痛をボディスーツと電気刺激で和らげるという新しいテクノロジーを利用した製品。その革新性から、海外で発売前から話題を呼んでいる。

画像1: ©Artemis www.instagram.com

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 医療機器というよりもファッションアイテムの見た目を目指したという「アルテミス」は、ハンガリー出身の女性によるフェムテック系スタートアップ企業Alpha Femtech (アルファ・フェムテック)が開発。

 最もユーザーフレンドリーな製品をつくるために、開発チームは400人もの女性に月経についてのインタビューを行なったそう。

「アルテミス」が生理痛を和らげる仕組み

 「アルテミス」は黒いシンプルなボディスーツ、取外し可能な拳サイズのデバイス、そしてモバイルアプリの3つがセットとなっているのが特徴。

 メリノウールと化学繊維を使用したボディスーツにはヒートパッドが内蔵されており、着脱可能なデバイスと合わせることで、ボディスーツに内蔵されたジェルパッドを通して小さな電気パルスを送られ、その軽い振動が神経を刺激して生理痛を緩和する。同社は「温熱とマイクロバイブレーション、科学的に(生理痛に効くと)証明された2つの技術で生理痛を解消します」としている。

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このデバイスとアプリをBluetoothで連携させることで、ユーザーのスマートフォンからジェルパッドの温度と電気レベルを調整することができる。温度調整は10段階、電気レベルは5段階から選択可能。

「アルテミス」に込められた開発者の思い

画像: 創始者のAnna Zsofia Kormos(左)とDora Pelczer。©Artemis www.facebook.com

創始者のAnna Zsofia Kormos(左)とDora Pelczer。©Artemis

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 「アルテミス」を開発した企業「アルファ・フェムテック」創始者のアンナ・ゾフィア・コルモスは、元々、デザインやファッション分野出身。ウェアラブル端末やスマートテキスタイルの博士号課程で、「アルテミス」のアイディアを思いついたという彼女は、この革新的な製品についての思いを以下のようにHype & Hyperで語っている。

 「テクノロジーと科学、ファッションを融合させることで、個人と社会に課されている生理の身体的苦痛・精神的苦痛を和らげることが、アルテミスのコンセプトをデザイン、発展させる上で一番集中した点でした。私たちが目指すのは月経の体験と捉え方を改善することです。私たちは、すべての人が痛みから自由になるべきだと信じています。そして私たちのビジョンは、生理痛で苦しむ無数の人々に、副作用のない、より多くの選択肢と効果的な解決策を提供することです」

 テクノロジーと科学、ファッションを融合させた「アルテミス」は、科学によって効果的な痛みの緩和が実現し、テクノロジーによって製品のカスタマイズが可能となった。そしてファッションツールとすることで、快適な利用ができるようになったとコルモスは話している。

「アルテミス」発売はいつ?

 「アルテミス」は2023年内にイギリス、EU圏内での発売を予定。

 その後、アメリカ、アジアへの発売も順次行っていくという。日本での発売については今のところ不明だが、今後の続報に期待したい。

(フロントロウ編集部)

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