キー・ホイ・クァンが見ることを許されなかったシーンって?
映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』での演技が高く評価され、今年のアカデミー賞で助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クァンが、子役として大ブレイクするきっかけとなった1984年公開の映画『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の撮影の裏話を米Yahoo!に語った。
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』で、ハリソン・フォード扮する主人公のインディ・ジョーンズの若き相棒ショーティことショート・ラウンドを演じたキーは、撮影当時、まだ12歳だった。劇中でインディとショーティは猿の脳みそを食べたり、生け贄された人間を目撃したり、ゾッとするような状況に何度も直面する。撮影とはいえ、幼い子どもには少々過酷に思えるが、キーは不気味なシーンやそのために使う小道具を見るのが「楽しかった」と話す。
「全然怖くありませんでした。むしろ楽しかったです。(中略)すベては映画の魔法です。だから、そういうものの一部になれることが嬉しくてしょうがないんです。(撮影したシーンを)ひとつにまとめあげたものを、効果音や音楽とともにスクリーンで見るのが一番の醍醐味です。プレミアイベントが行われたロサンゼルスのチャイニーズ・シアターで、初めて『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』を見たときのことを今でもよく覚えています。スクリーンに映し出されたものすべてに圧倒されました。そして、それを見て映画製作と演技が大好きになりました」
ただし、キーによると、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の撮影中に“あるシーン”だけ見ることを許されなかったという。そのシーンとは、サギー教の司祭モラ・ラムが生きた人間の胸から心臓をえぐり取る残虐なシーン。キーは「(撮影現場では)怖いものをたくさん見ました。でも、心臓を取り出すシーンだけは、見ることを許されませんでした」と明かしている。(フロントロウ編集部)