ディズニーの名作『リトル・マーメイド』の劇中歌である「パート・オブ・ユア・ワールド(PartOf Your World)」は、じつはカットされる予定だった。(フロントロウ編集部)

「パート・オブ・ユア・ワールド」は子どもの反応が悪かった

 1989年に公開されたディズニーアニメーション『リトル・マーメイド』。2023年6月9日には、ハリー・ベイリーが主人公アリエルを演じた実写版『リトル・マーメイド』が公開される。

画像: 「パート・オブ・ユア・ワールド」は子どもの反応が悪かった

 そんな『リトル・マーメイド』には数々の名曲が存在し、なかでも楽曲「パート・オブ・ユア・ワールド(Part Of Your World)」は物語を語るうえで欠かせない1曲。

 海にいるアリエルが地上を夢見て歌う「パート・オブ・ユア・ワールド」。これまでブルーノ・マーズやホールジー、ソフィア・カーソンなどがカバーしてきた名曲で、『リトル・マーメイド』にはなくてはならない1曲だが、じつは当初、映画の中でカットされる予定だった。

 「パート・オブ・ユア・ワールド」は最初のテスト上映で観客として招待された子どもたちの反応を見た当時のディズニーの映画部門の責任者ジェフリー・カッツェンバーグが、楽曲を映画から削除する予定だった。しかし、ディズニープラスのドキュメンタリー番組『ハワード - ディズニー音楽に込めた物語 - 』では、ジェフリーの反対意見に作詞家のハワード・アッシュマンが真っ向から対立し、「パート・オブ・ユア・ワールド」を映画から削除することを阻止したことが明かされた。

 アリエルの声優を務めたジョディ・ベンソンは、「パート・オブ・ユア・ワールド」を巡るジェフリーとハワードの対立について「その反抗的な態度は、本当に大きな波紋を呼びました。ジェフリーは今日、もし彼が(「パート・オブ・ユア・ワールド」を)カットしていたら、それは彼のキャリアの中で最も大きな決断と間違いの1つだっただろうと言うでしょう。」とPolygonで話した。

 ちなみにジョディは、「パート・オブ・ユア・ワールド」を収録する際、暗闇の中でレコーディングを行なっており、これは海の深いところにいるアリエルの感覚を得るためだと言われている。(フロントロウ編集部)

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