トム・クルーズ主演の傑作時代劇アクション映画『ラスト・サムライ』。主なロケ地となったニュージーランドには富士山が?!

日本が舞台の映画『ラスト・サムライ』のロケ地は?

 日本好きとして有名なトム・クルーズが主演で、渡辺謙、真田広之、小雪、子役時代の池松壮亮ら日本人キャストが共演したことでも話題になった映画『ラスト・サムライ』。明治維新直後の日本を舞台に、トム演じる南北戦争の英雄オールグレンと、政府に反旗を翻す侍・勝元の友情とサムライ魂を描き、アカデミー賞4部門にノミネートされたハリウッド製の時代劇アクション映画。

 本作は日本の都市を含む全部で13ヶ所のロケ地で撮影されたが、メインの撮影はニュージーランドのタラナキ地方。そこがロケ地として選ばれたのには意外な理由があった。

画像: 日本が舞台の映画『ラスト・サムライ』のロケ地は?

“ニュージーランドの富士山”、タラナキ山

 タラナキ地方とはニュージーランド北島西海岸に位置するエリアで、標高2518メートルのタラナキ山(エグモント山)というマオリ族の聖地として崇められている山がそびえ立っている。山容が綺麗な円錐形となっており、冬に山頂部が雪に覆われる様子がよく富士山に似ている。

 本作のロケーションマネージャーのチャーリー・ハリントンは、ロケ地としてアメリカ・日本など様々な場所のリサーチをしていたが、このタラナキ山が富士山に似ているという点が決め手となったと、Film Questで明かしている。

画像: “ニュージーランドの富士山”、タラナキ山

 さらにタラナキ地方には、日本の山の植生とよく似ている森林や農地が多いことも理由の一つだった。本編中に映し出されている風景は、実際の日本の農村の集落と見間違うような景色で、日本の美しい四季折々の風景も見事に表現されている。日本人のエキストラキャストも皆現地の様子を見て「これはすごい!まさに日本に似ている!」と驚いていたという。

 他にも、オールグレンが初めて日本に降り立った横浜港のセットはタラナキ地方の中心都市ニュープリマスに建設されたり、皇居と皇軍の行進のシーンは広大な敷地を持つプケクラ公園で、クライマックスの壮大な騎馬戦闘のシーンは鬱蒼とした森林に囲まれたマンガマホエ湖付近で撮影されたりと、タラナキ地方の様々な場所が“日本”として撮影に使用された。

画像: ©WARNER BROS. / JAMES, DAVID / Album/Newscom

©WARNER BROS. / JAMES, DAVID / Album/Newscom

 タラナキはとても良い土地だったらしく、撮影に同行していたスタッフの家族も撮影終了後も定住したいと切望したほどだったという。トム自身も2018年の『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』でも撮影のために、再びニュージーランドに滞在している。劇中の日本の景色が、ニュージーランドで撮影されたと知って再度鑑賞してみると、また一味違ってみえてくるかもしれない。

(フロントロウ編集部)

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