ヘンリー・カヴィルが『007』のオーディションに落ちた理由は?
これまでショーン・コネリー、ロジャー・ムーア、ピアース・ブロスナンなどが演じてきた映画『007』シリーズのジェームズ・ボンド役。2021年には『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』をもって、歴代最高との呼び声が高かったダニエル・クレイグがジェームズ・ボンド役から卒業。
ダニエルは2006年に公開された『007/カジノ・ロワイヤル』からボンド役を務めているが、同時期に最後までボンド役の候補として残っていたのが、ドラマ『ウィッチャー』や映画『マン・オブ・スティール』でDCコミックスのヒーロー、スーパーマンを務めたヘンリー・カヴィル。
『007/カジノ・ロワイヤル』で監督を務めたマーティン・キャンベルが、プロデューサーらと共に6代目ジェームズ・ボンドを探すためにオーディションを行なったのは、今から18年も前のこと。当時ダニエルとヘンリーを含めた8人の候補がおり、それぞれスクリーニングテストを行なったことをマーティンが英Expressで明かした。
マーティンはヘンリーがボンド役のオーディションを受けた時のことを振り返り、「彼はオーディションでとても素敵でした。彼の演技は素晴らしかった。もしダニエルがいなかったら、ヘンリーは素晴らしいボンドになったでしょう。とても素晴らしく、体格もよく、ハンサムで彫りも深い」絶賛のコメント。しかし、唯一ネックになったのが“年齢”のよう。ボンドを演じるにしては若いという判断だったようで、マーティンは「ただ、当時は少し若く見えたのです「見事な肉体をしていたし、本当にいい人でした。オーディションでも非常にうまくやってのけたが、皮肉なことに若すぎたんです」と話した。
そんなヘンリーは7代目ボンドを演じることについて英GQで「ボンド役をぜひ演じてみたいです。(もし叶ったら)本当に、本当に最高だと思います」と意欲を見せていたが、マーティンいわくボンド役は少なくとも3作に出演するという契約になる可能性が高く、『007』シリーズは2~3年おきなので、現在40歳のヘンリーが3作目に出演する頃には50歳近くになっている計算になる。そうなると、今度は“年を取りすぎている”という理由で起用は難しいと考えているよう。