イギリスのイースト・ミッドランズ空港を車で訪れた75歳の男性が、隣接するホテルの駐車場案内を読むためにわずか53秒間車を停止させたところ、255ポンド(約4万6000円)を払うハメになった。

男性は「ばかばかしい」と憤り、空港側が謝罪

 男性は2023年1月、翌日にフライトを控えている友人夫妻を空港まで送り届ける役目を引き受けた。空港に到着し、荷物を預けたいという友人を一度降ろした後、空港に隣接したホテルに友人の妻を降ろすため車を走らせた男性。空港ではルールどおり有料の送迎スペースに車を停車させて友人を降ろした男性だが、ホテルでは人を降ろすときの段取りがわからなかったため、ホテルの駐車場につくと、そこにあった案内表示を読むために53秒間車を停止させたという。

 そんなことがあった数週間後、男性のもとに100ポンドの罰金が科せられるという通知が届いたそう。理由は、男性が案内板を読むために停まっていた場所が停車禁止ゾーンだったから。さらに、男性が支払わず抗議を試みたことにより、罰金は255ポンドまで増額されてしまったという。

 男性はこの件を報じた地元メディアNottinghamshire Liveに対し、「ばかばかしい」と憤りをあらわにした。「読まれることを想定していない案内板なら、なぜそこにあるのか? 情報が細かく書かれているため、車で通り過ぎながら読むことはできないはずだ」「駐車場会社に苦情を言い、不服申し立て手続きをおこない、空港にも苦情を言ったが、すべて聞く耳を持たない」と怒りを爆発させた男性は、裁判をしなければならないのかと懸念し、空港が「標識を読むために一瞬止まっただけの混乱した2人の年金受給者」を罰しているかのように感じたという。

 最終的にイースト・ミッドランズ空港は、この件を報じた地元メディアNottinghamshire Liveからの連絡を受け、7月11日、罰金を取り消すことを認めたという。イースト・ミッドランズ空港の広報担当者は、「スミス氏(男性の名前)の車の動向を捉えた映像を確認した結果、空港敷地内のレッドラインでの待機禁止を義務付ける車両管制サービス(VCS)に対し、罰金を取り消すよう指示した。このことでスミス氏に迷惑をかけたことをお詫びする」と述べており、男性は現在、罰金が取り消されたことに安心しているという。

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