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少年6人のイタズラに45歳の男が異常な反応
有名な子どもの”イタズラ”のひとつであるピンポンダッシュ。英語では「Door Bell Ditch」や「Ding Dong Ditch」、「Ding Dong Dash」など色々な呼び方があるイタズラなのだが、そのピンポンダッシュを行った10代の少年らが悲惨な結末を迎えてしまった事件で、45歳の男に仮釈放の可能性のない終身刑という判決が下った。
2020年1月、お泊り会の最中に「ピンポンダッシュしよう」ということで盛り上がり、プリウスに乗って出かけていた6人の少年グループは、カリフォルニア州リバーサイド郡テメスカルバレーにある住宅でピンポンダッシュを行なった。本人たちは軽いイタズラのつもりだったろうが、この悪ふざけが重大な結果を招いてしまう。
ピンポンダッシュをされた45歳の男は、13~18歳の少年グループが乗ったプリウスをインフィニティ・Q50で執拗に追跡。最終的には99マイル(約160キロ)の速度まで加速したカーチェイスの中でインフィニティ・Q50による2度の追突を受けたプリウスは、最後には道を外れ、木や電柱に衝突してしまった。
この事故により、車に乗っていた少年6人のうち3人が負傷し、16歳の3人が死亡。検察の発表によると、加害者の車は事故後に大破したプリウスの横を通り過ぎたが、「ケガに気付かなかった」として救助は呼ばなかったという。
3人の少年を死に至らしめた男は今年4月に3件の第一級殺人と3件の殺人未遂で有罪判決を受け、7月14日、仮釈放の可能性のない終身刑という判決を言い渡された。リバーサイド郡地方検察局のマイク・ヘストリン地方検事は、仮釈放の可能性のない終身刑という今回の判決は、この事件に対する最も重い判決であると述べた。
死亡した少年の父親は陳述書で、「私たちは毎日、息子がいなくなったということを実感している。息子の命が奪われたことで私たちの心や人生に空いた穴は信じがたいものだ」と悲痛な心境を語った。